雷鳥໒꒱·̩͙. ゚

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3/17/2023, 9:14:25 AM

―星が溢れる―

満天の星空が映った君の瞳から
星が溢れる
そのひとつひとつが輝いて
君の柔らかな白い頬を
伝って流れていく

3/16/2023, 8:55:51 AM

―安らかな瞳―

世界の終わりが訪れる青い星
終わりの瞬間を目にして立ち竦む少女がいた
少女は安らかな瞳をしていた
人々は助けを求め合うように
重なり合って倒れていて
意識がある人なんて多分もう
少女以外にいなかった
世界からは色という色が消えていて
モノクロのフィルムを通したようだった
それでも少女は安らかな瞳をしていた
もう感情を失くしてしまったのかもしれない
空から降ってくる大きな星が見えた
少女は膝から崩れ落ちてしまった
少女は天に向かって祈るように手を合わせた
目を瞑り、世界の終わりに祈りを捧げた
それからどれくらい経ったのか
瞼の裏が急に明るくなった
目を開けると眩い光が差し込んできて
空に人影が見えた
少女は何かを呟いて再び目を閉じ
光る空に消えていった

3/14/2023, 10:51:33 AM

―ずっと隣で―

魂の篭もった歌声を
ずっとずっと世界中に響かせる君の隣で
私もずっと舞っていたい
たくさんの人の目に映って
舞い落ちる桜の花弁のように
ずっとずっとずっと
ずっと隣で舞っていたい

3/13/2023, 2:12:18 PM

―もっと知りたい―

もっと知りたい
そう思うのは人間の本能
でも、新しいことを知るくらいなら
既に知っていることを意識できなきゃ

例えば、一見、至って平和なこの星でも、
今どこかで銃声が鳴り響いてることとか

飢えに苦しんで夜も眠れない人が
いることとか

本来は南極にいるはずのペンギンが
真夏の動物園で当たり前に見れることとか

家の外で生きる場所を失ってしまい
ネットの中でしか居場所がなく、
陽の光も浴びられない人がいることとか

日に日に心電図のフラット音が増え、
産声が減っていることとか

認識はしてる
知識としてはもってる
ただ、知っているだけで
それ以上の関わりは無い
それじゃ何も変わらないじゃない?

3/11/2023, 11:29:08 PM

―平穏な日常―

雨風凌げる暖かい家

当たり前に食べられる健康的な食事

何があっても私の傍にいてくる家族

私を信じて歩みを共にしてくれる同士たち

思うままに行動できる自由な時間

自分以外の誰かのことを考えられる余裕


それらが半永久的に約束された平穏な日常

飴細工で作った愛と平和に包まれて生きる

その外なんて存在を知るだけ

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