雷鳥໒꒱·̩͙. ゚

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3/4/2023, 2:04:02 PM

―大好きな君に―

大好きな君に
もっと近い存在になりたくて
伝えたい想いがここにあるんだけれど

大好きな君にだけは
引かれたくなくて
伝えたくても伝えられない想いがここに
あるんだよ

3/1/2023, 1:39:35 PM

―欲望―

「欲望があるのは、幸せだからだ
恵まれた環境におかれ、
何不自由ないからだ
幸せでないとどうだろうか
願いは叶わないと分かれば
欲望すら生まれないだろう
それに
幸せに溢れていた記憶のおかげで
乗り越えられる壁だってあるはずだ

結局僕は何が言いたいのか
つまりは―
欲望はあるうちに
満たしておくのが一番賢明
ってことだよ」

3/1/2023, 1:32:31 PM

―遠くの街へ―

多くの人が眠りにつく頃
乗客の少ない列車に乗って

窓の外が後ろに流れていく
列車は闇夜を切り裂いていく

古びた屋根の小さな駅
おばあさんが降りた

駅員が見守る明かりの多い駅
若い男性が降りた

私はとうとう列車に一人
寂しく揺られて進んでいく

線路の終わりはどこへやら
遠くの街へとどこまでも

気づけばそこは私の知らない
遥か遠くの名も無き街

3/1/2023, 7:14:27 AM

―現実逃避―

僕は“この世”を知ってしまった
この世の秩序や成り立ち、ルール…
僕は、その‘’現実”が理解できなかった
いや、理解なんてしきれていた
でも、この事実が信じられなくて
信じたくなくて
それでも…!と、足掻く程、藻掻くほど、
所詮、これは逃避なんだぞ
という正論が、自分の中で突きつけられる
でも今更、知らないふりをして
今まで通り生きていくことを考えれば、
それはそれでゾッとするし、
想像がつかないんだ

逃避すればするほど、
現実が加速して追いかけてくる

2/27/2023, 1:42:15 PM

―君は今―

曇った夜空の下、
夜景が綺麗だったあの日のこと
僕も君も、それぞれ追いたい夢を見つけていた
けれど、まだ2人とも愛は冷めなかった
だから僕らは恋愛も、自分の夢も、と考えた
久しぶりに、2人で長い時間話し合った末に
『5年間だ…。5年後の今…
つまり、8月13日の午後8時に、
またここで落ち合おう』
と、僕は言った
君は頷き、
「わかった。5年後ね」
と、条件を飲んだ
そして、2人でこう約束した
«明日から5年間を、
僕らがどこでどう過ごそうと関係ない
深く干渉したり、行動を阻んだりはしない
新しい恋仲ができても仕方がないけれど
ここで逢う約束だけは必ず果たすこと»

あれから3年の月日が経った8月の13日
取りたいと思っていた資格も無事取れ、
全てが思い通りではないけれど、
ありがたいことに、案外上手くやれている
今は、マイブームであるキャンプに来ている
ここは星が綺麗だと有名な場所で、
昨夜は見事に晴れていたので、
流星群を見ることが出来た
ペルセウス座流星群
君も見ていただろうか
僕はずっと前、君と一緒に偶然見たのが
最後だったから、とても興奮して、
それから、君のことを思い出した
もちろん、忘れていたわけでもないけれど

彼女とは、最近メールで会話をした
どうやら彼女も彼女で、
なかなか上手くやっているらしい
お陰様で忙しくさせてもらっているの、と

僕は元気でやってるよ
君は今どこにいるの?
|
ひみつ♪
でも、星が綺麗に見えるところだから、
毎日癒されてるよ
|
そっか
約束、まだ忘れてない?
|
もちろん!
ずっと楽しみにしてる
|
僕もだ
約束のあの場所で必ずまた逢おう

君は今、元気でやっているだろうか
君は今、何をして過ごしているのだろうか
君は今、誰の隣で笑っているのだろうか

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『RPG/SEKAI NO OWARI』より着想

to be continued

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