『星が溢れる』
俺の生まれ育った地。
そして俺達の種族『戦士(クリーガー)』が住んでいる土地。
その名は『夜(ナハト)』。
前に神々とクリーガーが戦争を起こし、その後に神々が眠らせた力に関係があるとされている。
その戦争は、ある1人の男によって終焉を迎えた。
神々と私達の祖先は和解し、その証として神々はこの地の緑や水、作物などの成長を促したり、クリーガーの生活を豊かに出来る『奇跡(ヴンダー)』と言う力を眠らせ、クリーガーは神々に食材などを捧げると言う取り決めをした。
そして、そのナハトが数100年に1度、その『奇跡(ヴンダー)』とその『奇跡(ヴンダー)』から出ている小さな輝きを放つ物体『魂(ゼーレ)』が爆発し、地下から出てくると言う。
その名を『奇跡の光(ヴンダー・リヒト)』と、祖先達は付けた。
『奇跡の光(ヴンダー・リヒト)』が起きた後は、空が『魂(ゼーレ)で明るく輝き、豊作になったり病気が無くなったり治ったりと言う事があるらしい。
それが今日、もう少しで起きると言う情報が入った。
爆発が起きると予測されている場所には近づかず、安全な所からそれを待つ。
いつか一目見たいと思っていたので、感激だ。
ちなみに『奇跡(ヴンダー)』は自分で輝きを放たず、周りの『魂(ゼーレ)』の光の影響で光っている様に見えるらしい。
そんな事を考えていた直後、大きな揺れが起きた。
遂に来る。待ち望んだ時が。
次の瞬間、地が爆発し、巨大な物体がキラキラした小さい物と共に出て来た。
そのあまりにも綺麗過ぎる光景に、俺は目が離せなかった。
生きていて良かったと、そう思える様な光景だ。
その物体が空高く登っていき、かなり小さく見える様になった所で止まった。周りには沢山の『魂(ゼーレ)』が輝いている。
周りの木々達がどんどん成長していっている。これが『奇跡(ヴンダー)』の力か。
これから暫くの間、食べ物や水分には困らなさそうだ。
そしてここで豆知識。『奇跡(ヴンダー)』と『魂(ゼーレ)』には別名がある。
それは『奇跡(ヴンダー)』が『月(モント)』と、『魂(ゼーレ)』が『星(シュテルン)』と呼ばれている。
そして地下から出てくる時にこう言われたりもする。
『星(シュテルン)』が溢れる、と。
『安らかな瞳』
はい、安らかな瞳と言われて何も思いつかなかったのでなんとか埋めます。ごめんなさい。
安らかな瞳ってなんですか? 5〜10分程考えてみたのに全く思いつかないんですけど。
亡くなったみたいなのにするのが良いと思うのですが
彼女は最期に、安らかな瞳をしていた。
みたいなのにしようとしても『いや安らかな瞳ってなんやねん。』となってやめました。
上みたいな使い方で合っているんですかね? それは迷宮入りみたいです。
さて、お別れの時間です。私の文字数かせ、、、雑談に付き合っていただきありがとう御座いました。
『ずっと隣で』
僕、煌驥には好きな人が居る。
そして、その子は今、俺の隣に居る。最高だ。
1年ほど前に告白して付き合ってから、ずっと一緒だ。
そして僕は今その彼女とリビングのソファでテレビを見ている。
『なんか今日はいい番組やって無いね〜。まあ夕方だからかな。』
そう言葉を零す。夕方にもニュースだけでは無くもう少し面白い番組が欲しい。
テレビを消し、キッチンに行ってコーヒーを淹れようとする。
『コーヒー飲む〜?! 今入れるけど〜!』
そうリビングのソファに居る彼女に問いかけるが、反応は無い。
その子は付き合う前から無口な子であり、男嫌いでもあった。だから付き合った後も無視されたりはしていたが僕からすると悲しい。
『ねぇ、流石に少しくらい反応してくれても良く無いかな〜?!』
と言っても、変わらず返答は来ない。
と、そこで俺はある事を思い出した。
『ごめんごめん、忘れてたよ! もう喋れないんだったね! 『一年前みたいに』無口なツンデレさんなだけかと思ってたよ! あっはははは!』
そう言って1人で笑い、コーヒーを淹れて先程まで座っていたソファに座り、コーヒーを目の前の机に置いてから彼女を膝の上に乗せる。
『どうだい、僕との生活は? 中々に快適でしょ? 君がここに来なければ、この先君を苦しめる出来事が沢山あると思う。それを無くしてあげたんだから、褒めて欲しいな。頭でも撫でてよ。』
そう言って膝の上にいる彼女を見る。
そして『もう一つの彼女』が寝室のベッドの上にある事を思い出した。
『あ、やばい! 手が無いんだったね! 忘れっぽくてごめんね? 今持ってくるから!』
そう言って、僕は寝室のベッドにある『彼女』を撮りに行った。
ずっと一緒だよ? ずっと隣に居てね?
『もっと知りたい』
もっと知りたい。
何をと言われれば、こう答えるだろう。
『全て』を。
歴史、地理、経済、文化、食、服、知りたいものは沢山ある。
人間には
『あれは確かこうだったっけ?』
と言う様な知識もあったりするだろう。
私はそれが嫌だ。全てを知りたい。
誰よりも、知識が欲しい。
それが私の生きる意味だ。
『平穏な日常』
俺は今、幸せだ。
愛する家族が居て、凄く気が合う良い親友が居て、最近知り合ったが美人な彼女も居て。
本当に幸せだ。夢のようだろう? 夢なら覚めないで欲しい。
『雄也〜! 起きなさーい! 朝よー!』
俺は高校生なので面倒だと思いつつも学校に行く用意をする。
そしてブレザーを取りに2階の自室から一階へ降りる。
その時
『雄也〜学校行こ〜』
俺の彼女が家まで迎えに来てくれた。最高か?
準備を整えて彼女と共に学校へ行く。
A教室に着き、彼女は別のクラスなのでそこで別れる。
『おいおい、また彼女と登校か? ラブラブだねぇ』
教室に入ると、俺の1番の親友が話しかけて来た。
『あんまり揶揄うなよ。恥ずかしいだろ?』
そんな返事をしつつ、チャイムが鳴ったので席に座り、放課後になるまでしっかりと授業を受け、彼女と共に家に帰る。
ああ、最高過ぎる。これが『俺の理想の人生』だ。
そう思った瞬間、急に景色が変わり、いつもの自室の天井が見えた。
またこの夢か。『俺の理想の人生』の夢。
覚めてしまったのなら、早く会社へ行く準備をしなければ。
『僕』に親友も彼女も、家族も居ない。
コミュ障な僕に友達も、彼女も出来る訳無い。
そして両親を事故で亡くし、その現実に耐えきれず、その日の夜からこの夢を見るようになった。
理想までは求めない。ただ、平穏な日常を過ごさせて欲しい。
まあ、そう願ってももう遅いのだが。