風邪を引いてしまいそう、前の続きになります。
「何がまじーぃんだよ」
『シークレットが人だとランダムに当てられるんだ。』
「金は積まねーのかよ」
『そうだ、だから当たる確率が格段に減る』
「まじかよ、つまんねぇーの」
『でもそれなりの賞金がもらえるんだぜ』
「マジ!!、ラッキー!」
『まだ当たったわけじゃねぇだろ』
「まあまあ、当たる確率が減っても、当たるんだろ、
もしかしたら」
『まあ、』
[続きまして、今回の目玉、シークレットの登場です]
熱気が狂ったように上がり息苦しい。
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雪を待つ心は空っぽで、 前回の続きになります。
会場が熱気で溢れてきた頃、
省吾はシークレットまで時間を潰すことにした。
「ってゆーか、そんなに面白いか?金かけるだけだろ」
ふと、誰かの気配を感じ振り返った。
そこには見慣れぬ少女の姿。
一瞬だが時間が止まったかのように感じられ、
そのまま少女は会場の奥へと連れて行かれた。
省吾は無心にいま来た道を早足で戻った。
「おっさん!やべぇ、俺見ちゃった。」
『あぁ、クソッ負けちまったよ、』
「なぁ、やべんだって、俺見ちゃった」
『なんだよ、何を見た?』
「俺、シークレット見ちゃったかもしんね」
『?!まじか?、どんなだった?』
「女、いや女の子か?」
『人、だったのか?』
「あぁ、人だった」
『そうか、ならまじぃことになるかもな、』
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また、続くと思います。一応、続けるつもりです。
宜しくお願いします。
イルミネーションの光が目を刺す、
前回の続きになります。
[ご来店の皆様お待たせしました。
只今より競売を始めさせて頂きます。
お手元のメニューから番号を決め、
投票という形で競売を行います。
票に襖子をかけてください。]
「襖子ってなんだ、」
『かじかがえる、別名金だ。
ここでは古風な言い回しを使っているんだ。』
「ふーん、変な言い回し。」
[それでは、1番、票におかけください。]
競売が始まり、周りの目が色づき始めた。
「なぁ、シークレットっていつだ?」
『そのうちだ、おっ!狙ってるやつだ!いけ!』
「あっそ、俺、ちょっとウロウロしてくっから」
『あー!皆かけるな、俺も!』
「物好きは困るねー」
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読んでくださり有り難う御座います。
また続きですみません。
長い目で見てくださると光栄です。
愛を注いでいたかのように、前回の続きになります。
やけに装飾されている大きなドアを押し開けた。
「え?」
拍子抜けした。もっと由緒正しい競売を想像していた。
「これじゃ、ただのホテルのビュッフェ、」
『な、そう思うだろ、でも』
〈あれ?憲冶さぁーん、〉
『?、ああ、樹香お前も居たのか』
「樹香?」
『あいつだよ、前シゴトで一緒だった、』
「エロ女!」
〈誰がエロ女だ、綺麗な樹香姉さんだろが〉
「…女、怖ぇー」
〈変なとこ大きくなりやがって、エロガキめ、〉
『樹香もシークレット狙ってんのか』
〈えぇ、何が出るかは分からないけど、
高価なものになるとか、ならないとか、〉
『こいつも、今回のシークレット狙ってるんだ』
おっさんが俺の頭をくしゃくしゃ、と撫でた。
〈省吾まで狙ってんの? まぁ頑張んなさい
色んな人がソレ狙ってるらしいからさ〉
パチンと部屋の電気が消され、さっきのメイドさんが
マイクを取った。
[ご来店の皆様お待たせしました。
只今より競売を始めさせて頂きます。]
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心と心の繋がりが、前回の続きになります。
[ようこそ、おいでくださいました。]
メイドらしい服を着た女が話しかける。
憲冶(俺の親父の代わりの人だ)が、すっと胸ポケット に手を伸ばし、招待状らしき黒のカードを出した。
[あぁ、そのカードお持ちなんですね。
どうぞこちらへ、]
「なぁ、おっさん、何処に行くんだ?」
『ん?裏競売。』
「!!、なんか面白そうじゃん」
『あんまし、騒ぐな、と言いたいところだが…』
メイドの女が急に後ろを振り向いた。
[こちら、本日のメニューになります。
シークレット商品ががとても高価なものになるとか、
ならないとか、まぁ、どうぞお楽しみください。]
やけに装飾されている大きなドアを押し開けた。
続くと思います。
有り難う御座います。
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