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8/7/2024, 11:21:53 AM

「好きですっ!付き合ってくださいっ!」
私は、彼に告白して、OKをもらえた。

「彼女さんにバレないの?」
「バレたとしても別れるだけだから大丈夫笑」

浮気…されてたんだ。
私は、遊びだったんだ。
こうなることなんて、最初から決まってたのに。

8/1/2024, 11:48:10 PM

「明日、もし晴れたら、ピクニックに行こうねー」

「うん!いく!ぴくにっく!」
お母さんと約束をしたあの日。
次の日は、雲一つ無い晴天だった。
まさに、ピクニック日和で、気候も丁度よかった。
ピクニックに行く用意だってしていた。
その朝まで、体調に何一つ異変のない健康だった。

キキーッと急ブレーキがなって、目の前が赤く染まる。目を開けるとあったのは、変わり果てた日常と心に空いた穴だけだった。

ずっと楽しみにしていた、ピクニックに最適な公園の目の前にある十字路。

そこには、あの日から数束の花が添えられている。
窮屈なほどぐっと電柱に縛られているその花は、お父さんによるものだった…らしい。
私自身、父親の顔をみたことがないのでよくわからない。自分の心をぎゅっと締め付けている、お父さんがいたら、母は助かったのではないかという疑問。
そんなこと考えても、もうどうしようもないのに。

今日は、母の命日。
「明日はお盆だね」だとか、
「今日は、ピクニック日和だね」だとか。
くだらない話を無機質な石に聞かせてあげる。

「明日、もし晴れたらサンドイッチ持ってくるよ」

「明日はピクニック日和だといいね。」


明日なら、きっと―――

8/1/2024, 10:13:02 AM

1年前、友達が車に轢かれて亡くなった。
半年前、親友が愉快犯に刺されて命を落とした。
1ヶ月前、両親が家に来た強盗に刺されて死んだ。
昨日、恋人が変死体となって発見された。

私にㇵ、大切な人を殺してしまう力があるのヵもしれなゐ。ダから、みんな死んジゃったのかもしれなィ゙。どうㇱよウ。私のセいだっタら。

だから、一人で居たかった。
一人だったら、こんなことに困らなくていいから。
なのに、私に寄り添ってくれる人がいるせいで。
私を好きになってくれる人がいて、私がその人を好きになってしまったせいで。

みんな死んでしまって、ずっと、苦しかった。
一人で痛かった。心がズキズキして、私なんていなければみんなは、って、何度も思った。
それなのに…


それなのにさぁ?


「大丈夫?」
君が私を心配するから。
君が私に寄り添うから。
君と居たいって思うから。


私は、また過ちを犯してしまうんだ。

7/25/2024, 10:38:17 AM

「なんであんたはいつもいつも!」
「このばいきん!」
「あんたなんかいなくなればいいのに!」
こんなことを言われ続けた小6の夏。

ある日、じゅくの帰り道に少し寄り道をした。
まあいつも右から帰っていたのを左に変更しただけだけど。
そしたら、お母さんとおばあちゃんでけんかになっちゃって。
「私は一緒に帰ってきてたのに…」
うそつき。一緒に帰ってなんてくれなかった。
「貴方は娘達のことを知ってるんですか!?」
あんただって私のこと何も知らないくせに。
姉が毎夜首にベルトを巻いて苦しんでた時期も、
あんたがいなくなったときに中指立ててることも
私がひもで首をくくって、死ぬのをこわがってをくり返してることも、
何にも知らないくせに。
そのけんかをぬすみ聞きして、私は気づきたくないことに気づいてしまった。

誰も私のことは必要じゃないんだ。

その瞬間、死ぬのを怖がってた理性が砕け散って、気がついたら首と二段ベットを紐で括り付けていた。
今椅子に乗っているけど、ここから飛び降りたら、楽になれるんだよね…??
そうした瞬間、長時間の苦痛が起こった。
苦痛のあと、一瞬だけ、鳥かごが壊れたかのように自由を感じた。


これで、よかったんだ。

7/24/2024, 11:08:17 AM

「うざいのよ、あんた!」
親友の杏奈がいじめられてる。
でも、助ける勇気なんかない。
「もーやめてよ…助けて、美里…」
「…」
そんな日々が続いて半年経った。

「もう学校くんじゃないわよ、この…!!!」
いじめっ子が殴ろうとする。
「や、やめてよ!!」
とっさにかばってしまった。
「は?何よあんた!!」
結局ふたりとも殴られてしまった。
「…なんで庇ったの?美里も嫌なことされるだけじゃん!!そんなことしなくていいよ、」
「確かに、庇わないほうがよかったかもね
でも私、後悔してないんだ。見捨てるより、
今はよっぽど気分が晴れてるから。」
私は大きなものを失った。
クラスでの立ち位置、虐められていない充実した学校生活、痣のない身体。
でも、同時に大切なものを手に入れた気がした。
「いつになったって私達は仲良し同士でいようね」

「約束だよ」

この友情は、手に入れられたから。


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