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「なんであんたはいつもいつも!」
「このばいきん!」
「あんたなんかいなくなればいいのに!」
こんなことを言われ続けた小6の夏。

ある日、じゅくの帰り道に少し寄り道をした。
まあいつも右から帰っていたのを左に変更しただけだけど。
そしたら、お母さんとおばあちゃんでけんかになっちゃって。
「私は一緒に帰ってきてたのに…」
うそつき。一緒に帰ってなんてくれなかった。
「貴方は娘達のことを知ってるんですか!?」
あんただって私のこと何も知らないくせに。
姉が毎夜首にベルトを巻いて苦しんでた時期も、
あんたがいなくなったときに中指立ててることも
私がひもで首をくくって、死ぬのをこわがってをくり返してることも、
何にも知らないくせに。
そのけんかをぬすみ聞きして、私は気づきたくないことに気づいてしまった。

誰も私のことは必要じゃないんだ。

その瞬間、死ぬのを怖がってた理性が砕け散って、気がついたら首と二段ベットを紐で括り付けていた。
今椅子に乗っているけど、ここから飛び降りたら、楽になれるんだよね…??
そうした瞬間、長時間の苦痛が起こった。
苦痛のあと、一瞬だけ、鳥かごが壊れたかのように自由を感じた。


これで、よかったんだ。

7/25/2024, 10:38:17 AM