ゆらゆら揺れる、君の制服のスカート。
こちらを見つめる、君の美しい瞳。
話しかける、透き通った君の声。
君と見た、白と黒の薔薇が咲くこの場所で。
僕は今、君に恋をしている。
鮮やかな色合いと、すぐにでも消えてしまいそうな君の真っ白な肌が、僕の瞳を掴んで離さない。
散々人に痛め付けられたこの心と、何度も慰められた君へ。
いつも通りのこの道で、いつもとは違う僕で。
僕は今ここで君に別れを告げる。
数え切れないほど君と歩いた道で。
『君と歩いた道』
ねぇ、君は気付いてないでしょ。
ずっとずっと苦しかったよ。
いままでずっと言ってなかったこと。
僕、いや、私。
女なんだよね。
なんて、本当のことは言えずに、私は今日も笑顔を作る。
だけど、君との笑顔は本当なんだ。
ただ、もう少し、あと少し言えれば…と思う。
もう少し本当の自分を見てほしい。
…もう、こんな時間。
今日も私は夢見る少女のように1人うずくまる。
『夢見る少女のように』
君の顔が頭から離れない。
ずっとずっと君の事を考えてしまう。
早く会えたらな。
今日も一日中君のことを考えていた。
頭がおかしくなりそうだ。
あぁ、これ、この気持ち、変な気分だ。
この気持ちはなんなんだろう。
恋か、愛か、それとも…
憎しみか。
『恋か、愛か、それとも』
なんでいなくなっちゃったの。
消えないって言ったのに。
愛してるって言ってくれたのに。
「何言ってんのさ。今でも愛してるよ。」
泣いてる僕に君は語りかけた。語りかけた気がしたんだ。
君を見つめて僕は言う。
「僕がそこに行ったら2人で過ごそうね。」
僕たちだけの約束だよ。
『約束だよ』
あぁ、僕、殺っちゃった。
また君を殺しちゃったよ。
僕は今まで、何回殺しただろうか。
君は笑うけど僕は僕を許さない。
それでも、神は僕たちを見放してはくれない。
前世でも今世でも来世でもその次も、僕たちは出会ってしまうんだ。
これは君と僕のまだまだ続く物語。
『まだ続く物語』