ユノ

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7/21/2023, 1:37:13 PM

朝、同じバスに乗る君


イヤホンをしながら、少しユラユラしている君


眠たくなったのか、スマホを持ちながらウトウトしている君


毎朝訪れる幸せな時間



───君に話しかける勇気をください




-今一番欲しいもの-

7/21/2023, 9:07:23 AM

名前を呼ぶと音が聞こえるんだ



あの子の名前は鈴を転がしたような音



あの人の名前は水が流れるような音



──彼の音は私の心臓の音で聞こえない



私の名前はどんな音がするのだろう


-私の名前-

7/19/2023, 3:17:46 PM


僕の視線の先には君がいる。


キラキラと瞳を輝かせてご飯を食べるところや、笑顔を絶やさないところが好きだ。


そんな君の、視線の先にいるのは僕じゃない。


僕だったら良かったなんて何回思っただろう。


今日も視線は交わらない、


君が逃げていくから。


そして顔を赤くさせて僕じゃない誰かを見てる。


僕は、そんな君を見ていたくなくて本の世界に逃げるんだ。


その繰り返し。




─────だったのに



勇気を振り絞った僕の視線の先には、顔が真っ赤な君がいた。


-視線の先には-

7/18/2023, 11:31:14 AM



ほぼ布切れのような服


──宝石の散りばめられた綺麗なドレス。


皆で体を寄せあって寝る毎日


──暖かいお布団と、大きいお家。


ずっとお酒を飲んでるおじさん 


──格好いいお父様と優しいお母様。


痣を隠しきれていないお姉ちゃん達


──お菓子を作ってくれるメイド達。




私は夢を見ているの?





こんなことが起こるのね。





あの子達は今頃どうしているかしら。









────私だけ





──────────私だけ





『私は幸せ者よ』





私は心に蓋をすることにした。




-私だけ-

7/17/2023, 12:53:59 PM

君に連れられてここでピクニックをしたんだよ。



覚えてるかな?




あの日は雲ひとつない青空で、満開の花畑がすごく綺麗だったんだ。


君がお花で冠を作ってくれてね、嬉しかった。





それと友達と作ったんだって、クッキーを持ってきてくれたよね。







僕の好きなチョコレートが入ったクッキーでね、
すごく美味しくて僕が全部食べちゃったんだ。







そんな僕に、驚きながらも笑顔でまた作って来るねって言ってくれて、









その時僕ね、君とずっと一緒にいたいって思ったんだ。














─────ねぇ、もう一度笑顔を見せて





-遠い日の記憶-

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