僕の視線の先には君がいる。
キラキラと瞳を輝かせてご飯を食べるところや、笑顔を絶やさないところが好きだ。
そんな君の、視線の先にいるのは僕じゃない。
僕だったら良かったなんて何回思っただろう。
今日も視線は交わらない、
君が逃げていくから。
そして顔を赤くさせて僕じゃない誰かを見てる。
僕は、そんな君を見ていたくなくて本の世界に逃げるんだ。
その繰り返し。
─────だったのに
勇気を振り絞った僕の視線の先には、顔が真っ赤な君がいた。
-視線の先には-
7/19/2023, 3:17:46 PM