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4/5/2025, 2:02:16 PM

【好きだよ】

「自分の事が嫌いなの?」
「私は私の事が好きだよ
本当に嫌いな物に費やす時間はないわ」

「でも君は自分の事を卑下している」
「そりゃ、世界で一番大好きな私には
幸せになってもらわなくちゃダメだもの」

「変わってるね」
「そう?好きの反対は無関心
なんて言われているけれど私は違うと思うの」

「それはどうして?」
「だって私はあなたに無関心だから
好きと嫌いが混ざり合った時
無関心と言う感情が生まれる
私はそうだった」

「君は僕が嫌いなのかい?」
「あなたまるでグリーンベルね
嫌いだけれど憎らしいほど愛おしい」

4/4/2025, 12:17:11 PM

【桜】

誰もが羨む美しい姿
昨日まではそうだった

散ってしまえばもう終わり
私の命の灯火尽きるまで

見下されるこの気持ち
あなた達には分からないでしょう

これは私達「桜」の人生
花の寿命はとても短い

私達を踏みつけても
何も感じていないよう

人間が憎らしい
屍の上で娯楽を生み出す

私達のようなものには
価値がないのでしょうね

3/30/2025, 11:07:59 AM

【春風とともに】

真冬に雪が降る、まるで
自分の存在を示しているようだ

冬の命は強かった
冬は誰よりも頑張っている

でも、私の妖精さんたちは
寒さが大の苦手だった

妖精さんも必死だ
でも、世の中は弱肉強食

私は妖精さんの味方だから
暖かい春になることを願ってる

私は妖精さん達が春風とともに
帰って来るのを心待ちにしている

でもあの時頬を掠めた
柔らかい雪はとても優しかった

冬の命は強い
確かに強いけれど

弱さを必死に隠していただけなのね
私、冬が大好き

3/29/2025, 11:51:58 AM

【涙】

6月のある昼間
少し湿った芝生に寝転がる

空には皆大好きな
ふわふわのわたあめ

「あなたはきっと
皆に好かれているんでしょうね」

「それはどうかな
…君は6月が好きかい?」

「嫌いよ、だって雨が降るんだもの」

わたあめは急に白から黒くなった

皆から愛されているわたあめは
私が大嫌いな冷たい雨だったのだ

「自分なりに自分が好きだ
でも、自分を好きでいることを
皆の言葉が邪魔するんだ」

雨は心からの涙だった
私は呆然するしか無かった

3/27/2025, 12:12:17 PM

【春爛漫】

凍てつく夜空から
雪がはらはら降り注ぐ

この時期になると
春が恋しく感じ始める

早く暖かい季節になって欲しい

まるで桜のように美しく降り注ぐ
雪に向かい思いを委ねる

今日が春だったら
雪が桜だったら

春爛漫なんて言葉が
合うのかななんて考えて

あぁ春が待ち遠しい

冬はどうしても寒くて
心が凍りついてしまう

早く溶かさないと

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