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3/30/2025, 11:07:59 AM

【春風とともに】

真冬に雪が降る、まるで
自分の存在を示しているようだ

冬の命は強かった
冬は誰よりも頑張っている

でも、私の妖精さんたちは
寒さが大の苦手だった

妖精さんも必死だ
でも、世の中は弱肉強食

私は妖精さんの味方だから
暖かい春になることを願ってる

私は妖精さん達が春風とともに
帰って来るのを心待ちにしている

でもあの時頬を掠めた
柔らかい雪はとても優しかった

冬の命は強い
確かに強いけれど

弱さを必死に隠していただけなのね
私、冬が大好き

3/29/2025, 11:51:58 AM

【涙】

6月のある昼間
少し湿った芝生に寝転がる

空には皆大好きな
ふわふわのわたあめ

「あなたはきっと
皆に好かれているんでしょうね」

「それはどうかな
…君は6月が好きかい?」

「嫌いよ、だって雨が降るんだもの」

わたあめは急に白から黒くなった

皆から愛されているわたあめは
私が大嫌いな冷たい雨だったのだ

「自分なりに自分が好きだ
でも、自分を好きでいることを
皆の言葉が邪魔するんだ」

雨は心からの涙だった
私は呆然するしか無かった

3/27/2025, 12:12:17 PM

【春爛漫】

凍てつく夜空から
雪がはらはら降り注ぐ

この時期になると
春が恋しく感じ始める

早く暖かい季節になって欲しい

まるで桜のように美しく降り注ぐ
雪に向かい思いを委ねる

今日が春だったら
雪が桜だったら

春爛漫なんて言葉が
合うのかななんて考えて

あぁ春が待ち遠しい

冬はどうしても寒くて
心が凍りついてしまう

早く溶かさないと

3/26/2025, 12:00:46 PM

【七色】

「内緒だよ。」

お母さんはそう言って
いつも私に飴をくれた

大人になった今でも
私はこの飴が大好き
だってお母さんの声のように
透明で透き通っているから

だから私はお母さんに向けて
今日も手を動かす

『おかあさんのこえ、ききたいな』

そうするといつもお母さんは
優しく微笑んで歌を歌ってくれる

私はもう耳が聞こえないのに
わがままを聞いてくれるお母さん

「─────。」(ありがとう)

飴を1つ摘み空を覗くと
優しい光が飴を七色に染めてくれた

3/22/2025, 8:54:59 AM

【君と見た景色】

不思議ね
朝なのに星が輝いているわ

世界がアマノジャクに
なってしまったみたい

虹の色はグレーだって
前に君が言ってたわよね?

あの時私は「そうだね」って返した
でもあれ嘘なの

私には鮮やかな虹色に見えていたの
でも今はグレーに見える


本当に不思議よね


あの時君と見た景色は
本当に存在していたのかしら?

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