「1年間を振りかえる」
もともと、子会社とともに大元の会社の2社の人事手続き、給与更正、システムの立案の仕事をしていて昨年12月末で大元の会社が中国資本に買収されお大阪支店の閉鎖精算業務とともに首を切られ、子会社へ異動することは昨年の夏に決まっていたのに、
11月に翌年1月で解雇されると決まって、「こうやって会社に切られるのか」と愕然とした日々を今年の1月末まで過ごして退職。
同じ11月頃に母のアルツハイマーが診断されて、退職する頃に認知症が顕著になってきて…母の住む実家へ週に2日行って、様子を見る毎日。母の施設を選んだり、転院したりの合間に、自分の体のメンテナンスをして手術。来年早々に精密検査。
「こんなに、自分にとって悔しい社会生活終焉だったのに、自分に辛いこと凹むこと一杯降ってくるもんなのか」
今の私が正直一年を振り替えて思う事である。
「ついてない」
そう思う…
もう良いことなんて起こらないのかなとまで
落ち込み、命の計算もしている。
来年は少しでも明るくなりたい…
「イブの夜」
小さい頃からずっとイブの夜が好きだ、
覚えているのは幼稚園のころに枕元に
父が置いてくれた本、「キュリー夫人」
本を見て、本音は当時がっかりしたんだけど、
このキュリー夫人、何度も読んだ本。あと小学校2年の時は「キリスト」本を貰ったプレゼントは確かこの2回、おもちゃとかを貰った時忘れてしまったが、本は覚えている。
不思議だな…
「ゆずの香り」
どうしても、元々が酒飲みの性分なのか
ゆず胡椒を思い出して、鍋の薬味にしたり、焼き鳥につけて食べる事を想像してしまう。
冬至に柚子湯、昔お客さんでお風呂屋を経営してる女性が「今日柚子湯にするから、いっぱい買ってきたから、1個あげるわ」と頂戴したことがある。
家で柚子湯にするわけにもいかず…どうしようと母に相談したかどうかもわからないけど、冷凍秋刀魚を焼いて、すだちの代わりに絞ってみた。
フルーティ秋刀魚
ちょっと汁多めだったけど、こんなに柚子って
香りがいいんだと認識した事ある…
やはり、私の風情は食い気に終始するな。
「風邪」
よく東京へ出張いくと、大抵、風邪ひいて帰ってきたな…
母に「あんたは東京行くたびに、体調壊して帰ってくる、なんでやの?」
そう言われても、さっぱり解らない。
ビジネスホテルの部屋が乾燥してるからなのかなぁと思わざるを得ない。
濡れたタオルをかけてみたり、加湿器最大パワーにして夜中、水を入れに行っても。
朝、喉が痛くてしょうがない。
出張に行ったらいけなかったんだ。
「手をつないで」
母の面会をして、時間が終わったときに「また来週くるね」と母の細い手を握る。母は表情を変えずに小さくバイバイと震えるように手を振る。
帰りのバスで、母の細い手の感触を感じながら
小さい頃、火傷をして、毎日バスで消毒に行く時に母のしっかり手を握って、怖々、お医者さんの門戸を潜った事を思い出す。
少し泣きそうになる。
少しでも元気になってほしい。