「冬支度」
わが家は、日光があまり入らない。
寒くなりだすと、家の中より外のほうが暖かかったりする。
こうなると、わが家の愛犬は、ブルブルブルブル震えながら、私の顔を見つめる。
まるで、「早く、冬支度してください。お願いします。」と言ってるようだ。
コタツを出すと、一目散にこたつに入り暖をとる愛犬。
それを、一歩ひいて見守る愛猫。
「時を止めて」
我が家の愛犬は、末っ子にあまり自分から寄り付かない。
末っ子には、性格的に、頼れないと思うのだろう。
散歩に末っ子が連れだすと、末っ子を愛犬が散歩して帰ってくる。
一緒に散歩にでても、末っ子がいると、後ろを頻繁に気にしながら、末っ子が遅れていないか確認しながらあるく。
ここまで読むと末っ子が幼いとみんな思っているだろう。
末っ子は、青年だ。
けして幼子ではない。
そんな末っ子に、愛犬が自分から寄り添う時がある。
それは、コタツの中と車に乗ってる時だ。
末っ子は、愛犬に寄り添われると、凄く嬉しいみたいで、にやける。
そして、愛犬が動くまで、びくともしない。
末っ子は、こうやって幸せを噛み締めている。
「キンモクセイ」
飼い主は、愛犬と出会う前は、移動スタイルはいつも車だった。
自分の足で歩く事は全くなかった。
愛犬が我が家に来て、一緒に散歩するようになり、空をまじまじと見るようになったし、健康的な生活を送るようになった。
近所でも、こんな道あったんだ!って言う発見があったり。
前までは、春夏秋冬がただただ過ぎるだけの日々を送っていたが、愛犬と散歩するようになり、散歩中に色々な四季の発見があった。
本日のお題「キンモクセイ」も間近で匂いを感じている。
散歩していると、意外と庭に植えてる家が多い。
キンモクセイの時期になるとあの独特な香りを嗅ぎながら散歩する。
「行かないでと、願ったのに」
私の父は、ネコ好きだ。
父の家は、きっとNNN(ねこねこネットワーク)で有名だと思う。
わが家の愛犬が猫好きになったのも、私の父の影響だ。
(愛犬については、別作品に詳しく書いてます。)
ある日、父の家にどこからともなく、真っ黒の男の子の子猫が迷いこんできた。
今まで家に猫をあげるのだけは、かたくなに拒否していた父だが、この子猫だけは、特別みたいで、気づけば家に上げて、出かける時、寝る時全部一緒に過ごしていた。
父が真っ黒の子猫に「くろ」と名前をつけた。
出かける時は、父のジャンパーのポケットの中から顔をひょいと除かせて、眠る時は父にべったりで眠る。
父が私に、「なしやろか?この子だけはなんか違うんちゃねー。ほかん猫みんな可愛いけど、ずはぬけて、ほたれんほど可愛いき。」とよく、私に言っていた。
でも、父の家に来て二週間した頃から、どんどんどんどん体調が悪化。
病院に行ったらFIPと言うことが解った。
残念ながら当時の時点では、FlPの治療薬はまだでてなくて、もう祈るしかできなかった。
その日の夜中、私はトイレに起きた。
すると、仏間に電気がついていたので、襖の隙間から覗くと、父がくろを膝に乗せ、仏壇に手を合わせ、「お願いします。くろを助けてください。」と何度も何度もお願いしていた。
そんな、願いも虚しく、衰弱していくくろ。
1日じゅう、父が付きっきりで看病していましが、父の腕の中で虹の橋を渡った。
この時、初めて幼ながらに父が泣いたのを見た。
月日は流れて、今現在でも、父の家はNNNで有名だ。
あれから、沢山の猫が訪ねてきた。
嬉しい出会いもあれば、辛い別れもあったが、父は猫と戯れている時が一番幸せそうだ。
「秘密の標本」
標本ではないが、飼い主は、家族にマル秘で、採集しているものがある。
それは、愛犬、愛猫のひげだ。
以前、愛兎と生活をしていたが、ひげが抜けた事はなかった。
(愛兎の事は、別作品に詳しく書いてます。)
今まで、ひげが単体で落ちているのをみた事がなかったので、最初に初めて、愛犬の抜け落ちたひげをみた時、ひげが抜けることに感激した。
また、愛猫がわが家に来て、愛猫のひげも、愛犬同様に抜ける事に感激した。
もう、愛犬と愛猫から抜け落ちたものは、全部宝だ。
見つけ次第、採集。
瓶にいっぱい、貯まっている。
貯まっているひげを眺めて、飼い主は満足する。