白い小さな蝶が一頭、ひらひらと舞っている。
何かを探すようにひらひら舞っては枝葉に留まり、しばらくするとまたひらひらと飛び立つ。
鬱蒼と樹々が茂る中、射し込む光に翅が煌めく。
小さな蝶は時折風に煽られながら、大木に体を預けて眠る男の顔を掠めるように舞っている。
そんな男を見下ろす影。
男は目を覚まさない。
白い蝶は眠る男の鼻先から離れ、舞いながら影へと近付く。
ひらひら、ひらひら、
白い翅は雪のように二人の間を舞っている。
影はゆっくり腰を屈めると膝をつき、眠る男にじっと視線を合わせた。
規則正しい寝息が聞こえる。
眠る男の、柔らかそうな髪と戯れるようにして舞う蝶を、影は目で追い掛ける。
「·····んが」
きゅっと鼻を摘まれた男が上げる呻きに、影はくすりと小さく笑った。
END
「モンシロチョウ」
忘れられない記憶は色々あって、特に小学校から高校の、学生時代にそれは集中している。
人格を形成する時代だからそれは当たり前なのだけれど、それらの記憶は忘れられないと同時に思い出したくない記憶でもある。
そう、思い出したくないのだ。
他者と自分の、加害性と愚かさと、卑屈さと·····、そう言った決して良いとは言えない人間の側面を思い出させるから。
それなのに忘れられないのは。
小骨のように引っ掛かるそれを忘れてしまったら、本当に人としての何かを失くしてしまうかもしれないという、防衛本能なんだと思う。
END
「忘れられない、いつまでも」
一年前の私へ。
信じられないかもしれないけど、あなたはそれまで全くスルーしていた国民的アニメにどハマりして、コミック一気買いするしフィギュアも買い始めるよ。
信じられないかもしれないけど。
·····私が一番驚いています(笑)。
END
「一年前」
記念日としての初恋の日は10月30日だそうだ。
作家の島崎藤村が「初恋」というタイトルの詩を雑誌に寄稿した日だとか。
島崎藤村といえば『破戒』というタイトルの小説があるけど、実は私はまだ読んだことが無い。
調べてみたら小説だけでなく詩や紀行文など色々書かれているらしい。
ちょっと興味を持った。
END
「初恋の日」
大歓迎だ!
こう思っている人は地球上に何人いるだろう。
日本でも、世界でも、一定数いる気がする。
END
「明日世界が終わるなら·····」