せつか

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11/9/2025, 4:13:30 PM

昔一度、何かして「ごめん」と謝ったら「許さない」と言われた。「じゃあ許してくれなくていいよ」と言ったら向こうが慌てた。
多分私の中にある境界線が、「これで駄目ならもういいや」と訴えていたのだと思う。
何につけても私の中にはそういうのがあって、そこを超えたらたとえ同じ部活の友達でも、仕事の同僚でも、どうでも良くなってしまう。

私は冷たいのだろうか。
でもそこを越えられたら私は多分情緒不安定になる。

その線が深いところにあるのか浅いところにあるのか、それは私にも分からない。
でもその線があるのは確実で、悪いけどそこで切り分けられるのが私だ。

END



「心の境界線」

11/8/2025, 12:12:47 PM

重力など存在しないかのように彼は舞う。
引力などに引かれたりしないかのように彼は空を駆ける。その姿に目を奪われ、心臓を鷲掴みにされる。
全部ありもしない妄想なのだとしても、私は彼の背に透明な羽根を幻視する。
手を伸ばせば届く距離にいるのに、果てしなく遠くにいる気がする。

でももし、「行くな」と言って縛り付けたら。
彼はそれでも、あの笑顔を見せてくれるだろうか。
透明な羽根をはばたかせ、どこかに行ってしまわないだろうか。

募る不安は隠しきれず、笑顔で振り返る彼の手を強い力で掴むしかなかった。


END



「透明な羽根」

11/7/2025, 11:28:34 PM

本を読むだけの灯りがあればよい。
夜はそれだけでいい。
そうやって過ごしてきたから、向かいに人がいるのが落ち着かない。そう言うと「私もだから安心して」と言って君は笑った。
テーブルにあるのはスタンド式のランプと珈琲とチョコレート。
深夜にも関わらず、俺はこれがやめられない。
君は静かに本を読んでいる。
ランプに照らされた顔。
伏せた睫毛が意外と長いことに気付く。
「·····なに?」
「あ、ごめん」
凝視してしまった。
君はまた本に視線を落とす。
俺も読みかけの小説に目を落とすが、内容が入ってこない。――だから嫌なんだ。

「明日には帰るから」
本に目を落としたままそう言った君に、俺は何と答えれば良かったのだろう。

翌朝、テーブルには君が読んでいた本だけがぽつんと残されていた。


END



「灯火を囲んで」

11/6/2025, 1:36:30 PM

冬支度はあるけど春支度は無い。秋支度も無い。夏支度は単語としてはあるけどあまり聞かない気がする。
冬は炬燵とかストーブとか、実際に物が多いからだろうか。確かに冬物衣料や布団は嵩張るし、重いし、支度だけで疲れてしまう。
歳を取るとそれがますます感じられてしまって、だんだん億劫になってくる。
早く全館空調の家が安く手に入るようになればいいのに。


END


「冬支度」

11/5/2025, 4:03:52 PM

いま時間を止めたら無限に寝てしまいそうだから駄目(笑)。こんな事しか浮かばない状態です。


END


「時を止めて」

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