せつか

Open App
6/3/2024, 12:11:26 PM

失恋の対義語は「得恋」と言うらしい。
失うの反対だから得る、なのか。
でも「失恋した~」とは言うけど「得恋したよ!」って言う使い方は聞いた事ないな。

「得恋」·····なんか不思議な響き。


END


「失恋」

6/2/2024, 3:03:25 PM

「正直者が馬鹿を見る」
「嘘も方便」
「残酷な真実」
「優しい嘘」

心なんてものがあるばっかりに、言葉なんてものがあるばっかりに、自分と他者を比較してしまう。
そして自分の理不尽や不遇になんとか折り合いをつけようとして、自分の言動に言い訳をしようとして、あれこれ言葉を駆使する。

人間って、厄介だね。

END


「正直」

6/1/2024, 11:43:42 PM

梅の実が熟す頃に降る雨だから「梅雨」。
春に猟期を迎えるから「鰆」。
冬まで日持ちするから「冬瓜」。
秋にとれる刀のような形をした魚だから「秋刀魚」。

気候が変わって、環境が変わって、旬も変わって、食べ物も変わって·····、百年後の人達にこれらの言葉は果たして通じるのだろうか?

END


「梅雨」

5/31/2024, 3:18:34 PM

「無垢」――純真で汚れの無いこと。

「そんな人間いるのかな?」
「少なくとも俺らじゃねーな」
「分かってるよ」
「生まれたばっかの赤ちゃんならともかく、大きくなるにつれて汚れてくのが人間だからな」
「じゃあ無垢な奴は人間じゃねーじゃん」
「妖精だ、妖精」
「ってか、そういう奴は極端に生きにくいか、逆に人生を謳歌してるかのどっちかだろうな」
「どゆこと?」
「そういう奴って、人の悪意にも気付かないんじゃないじゃねーの?」
「ああ。うーん、どうなんだろな?」
「ま、俺らみたいな汚れきった人間とは違うんじゃねーかな?」

何も描かれていない真っ白なキャンバスは、それだけではただのキャンバスで。
色が乗り、白でなくなる事で初めて意味が生まれる。
真っ白であること。何かに染まり、白でなくなること。
どっちがいいとかどっちが悪いとか、比べる事じゃないんだろうな。


END


「無垢」

5/30/2024, 3:28:33 PM

旅に終わりが無かったら、それは旅とは違う別の何かになっている気がする。

私の中で旅というのは、元いた場所に帰る前提のものだから。観光でも仕事でも、何が目的だったとしても旅というのはいつか帰って「やっぱり家が一番落ち着く」と安心するものだと思うから。
それに、元いた場所にいる大切な誰かにお土産を渡したり思い出を話したり、そういう事を含めての旅だと思うから。

もし、比喩などでなく本当に〝終わりなき旅〟があるのだとしたら、それは私にとっては辛く苦しい、試練のようなものなんじゃないかな。

END



「終わりなき旅」

Next