昨日の説明あります!!是非ご覧下さい
1年後……。1年間同じクラスでわかった事は、彼女の性格は僕の幼馴染にどこか似ているところがあった。
なにか…幼馴染の心が、まるでこの人に入ったみたいな。それに、彼女は時々こんな事を言う。
「あの日、見たくないものを見ちゃったよ。」
……と呟く。海岸の堤防に登って1人でいる時も、沈んでいく太陽に手をかざしている時も、まるで僕の過去を知っているかの様に。彼女は絶対にその独り言を言うんだ。
彼女に、彼女に初めて会った時僕は「笑って」という励ましの言葉さえ振り払った。付け加えて「笑って、なんか…他人に言われたくない。」と。
最悪な突き放し方をした。でも、でも彼女は何回も何回も僕に話しかけてきて、会う度にその独り言を言っていた。
彼女になら、彼女ならわかってくれる。僕の過去を受け入れてくれる。
明日、思い切って話してみよう。
昨日の解説です。
幼馴染の死で笑えなくなってしまった「僕」は新しいクラスメイトの「彼女」に出会います。彼女にとって不機嫌そうに見えた顔だったのか、彼女は「笑って。」と言い出します。しかし「僕」は他人に笑ってなんか言われたくない。と呟いてしまいました。
ここで、幼馴染の事を思い出してしまいます。ホームセンターで話しかけてきた幼馴染。出会った時の事を思い出したのかもしれませんね。
そして事故に遭ってしまった瞬間の事も思い出してしまいます。「あの時僕がついて行っていれば……」は、僕は幼馴染が出かけるのは知っていた。でもついて行かなかった。だから事故に遭ってしまったんだと、自分を責めています。
最後の「偶然出会った幼馴染は大きな音と共に空中に飛んだ」この文章が気になる方もいると思います。これは、「僕」は幼馴染が出かけた後、「僕」も出かけて偶然幼馴染と会った。そしてその出会った瞬間に「空中に飛んだ」車に跳ねられてしまったという事です。
明日、今日のお話の解説をします。
「もっと読みたい」を押して頂けると幸いですm(_ _)m
一番下に昨日の解説もあります。今日の話も繋がっているので読んで頂けると幸いです。m(_ _)m
初恋の日。甘い春の香りと新学期に馴染めていないクラスメイトが目に入る。
僕は見覚えのあるような女性に出会った。どうやら隣の席の女性らしい。
彼女は僕に「笑って」と話しかけて来た。どういう事だろう。……昔、僕の幼馴染の突然な死。笑えなくなった僕。言葉は嬉しかったが、僕は他人に「笑って」なんか言われたたくない。
中学生の時にホームセンターで出会って、毎日一緒に登下校して、1番初めに声をかけてくれた。そんな僕の幼馴染。
僕がもう少し早く病院に連れて行けば……もう少し早く彼女を見つけていれば……。あの時僕がついて行っていれば……。偶然出会った幼馴染は大きな音と共に空中に飛んだ。
今回の話は前回、前々回のお話を読んでいただくと、より楽しめると思います。
昨日の説明です!
「僕が守れなくて君が死んだりなんかしたら笑えないからね」でフラグをたて、「僕はもう、笑えないよ」で、「君」が死んでしまって笑えなくなった事を示しています。
「病室の室内にまで映る木漏れ日」で「僕」は病室で「君」をお見舞いに来ていた。ということが分かります。それだけ親しい関係だったのでしょうか。
今日のお話も、また明日解説します!!
明日世界が終わるなら僕は真っ先に君を守るだろう。
だって……まだ、まだ助かるかもしれない。
僕が守れなくて君が死んだりなんかしたら笑えないからね。
うぐいすの声が聞こえ、明るい太陽と病院の室内にまで映る木漏れ日。まるで世界が終わったみたいだ。交通事故とか。
僕はもう、笑えないよ。
明日、このお話の解説をします。
君と出会った日の事。僕は覚えてる。
あの夏の日だった。暑さでどろどろと溶けてしまいそうな気温だった。
アイスを食べながら近所のホームセンターの端のベンチに座っている時、1人の女の人が話しかけて来た。
「ねえ、君いつもここでアイスを食べているよね!!」
彼女はキラキラと目を輝かせて僕に顔を寄せて来た。そんな事で話しかけてくれた彼女に僕は興味が湧いた。
その日から彼女と毎日会って、毎日話していた。その……友達?みたいに。
でも。
そんな日は続かなかった。
彼女は死んだんだ。まるで僕と出会った時から決まっていたかのように……。