雪を待つ
雪だるまを作って
かまくらも作りたい
それから、特大滑り台!
はやく雪よ来い
大寒波が訪れをいまかいまかと待つ
大きな子どもがテレビの前を陣取って天気予報を毎日欠かさず見てる背中を私がキッチンから呆れながら眺めた
テレビに夢中で窓の外からしんしんと降ってる雪にいつ気づくのだろう
気づいたら嬉しそうに雪だって声が響くのかな
かわいい人だこと
イルミネーション
色とりどりな光の球体が闇夜を照らして輝いている
冬の冷え切った空気に光の粒子が共鳴しているのかな
「綺麗だなあ」って呟きが知らずに漏れて、脚を止めて見入ってしまう
イルミネーションが輝く都会の街から離れて、街灯もない田舎道を寒々と歩く
下を向いていたら鼻水が出てきて慌てて顔を上げたら、闇夜にまた光が輝いていた
オリオン座がすぐに見つけられて、冬の大三角はどれだっけ?
なんて考えてしまった
何気ない冬の楽しみを見つけて、緩んだ頬を手袋の手で押さえて歩きだした
愛を注いで
きみの愛は大きい。
慈悲深く、博愛主義とでも呼べばいいのだろうか。
その中に俺は含まれているとも。
自意識過剰ではなく、それは紛れもない事実なのだから。
でもそれは俺にとっては一番残酷な愛だ。
平等とは心惹かれるもので素晴らしいことこの上ない。
だが、裏を返せば違いもなくただ一定。
そこに特別というものは発生しない。
きみに愛されて幸せだけれども、俺はそれ以上がほしい。
カップの水面張力を決して溢れない愛じゃない。
もっと溢れるほどの愛をカップに注いでほしい。
だって俺はずっと昔から、きみへの愛を注いでるから。
その愛はずっとカップから溢れっぱなしなんだよ。
心と心
目に見えないもので繋がっていたい。
例えるならなんだろう。絆とか?
でも絆って案外脆そうですぐに崩れちゃいそう。
もっと、もっと、体の深いところで繋がろう。
誰の目にも映らないそんなところがいいな。
そこにふたりで辿り着いて。その場所の鍵を交換して。
また巡り逢えたら一緒に開けようね。
私たちだけの秘密の場所を。
何でもないフリ
私は気にしてない。私はどう思われてても良いよ。だって人間だから万人に好かれようなんて思わないから。
そんなの嘘だ。私は嘘つきだ。
物分かりがいいふりして、本音を隠して、笑っている仮面をつけている。
吐いた人にとっては何気ないひと言だったかもしれない、何気ない言葉を馬鹿みたいに気にしてる。
私に対してのメッセージの一言一句噛み締めて、その文字列に喜んだり落胆したり。
小さな画面の顔も知らない誰かさんからブロックされたことを人一倍気にしている。
私の何がいけなかった?何か気に触ること言ってしまった?
どうして、どうして、どうして…
今日も私は元気だよ。
好きなことを語り合える仲間がいて、推しがいて。
毎日楽しいね。
嗚呼、また心の奥を隠して投稿ボタンを押してる。
何でもないフリをいつまで続けたらいいんだろう。
馬鹿らしいことこの上ない。逃げたい、でもいたい。
文字でしか繋がりがない人たちの輪から追い出されたくない。
なんて弱虫なんだろうと自分自身に心底嫌気がさす。