big love!
好き、愛してる
言葉にしなくても伝わればいいのに
行動とか、視線で気づいてほしいけど、それは難しい
だって同じ人間じゃないからわかれっていうほうが無理にきまっている
直接言えれば心配や不安もなくなるけど、それが言えないから困っている
だって恥ずかしいから
面と向かって言えるわけない
話すときは相手の目を見て話すんだと言われたけど無理!
嫌いなわけないし、なんなら好きだし
大大大好きなんだけど言えるわけないじゃない!
この募らせた大きな愛をどうやったら伝えることができるんだろう
物語の始まり
変哲のない日常を過ごすして、物語の主人公みたいに突拍子のないことが起こらないかと教室の窓から見える雲を眺める。
教室で授業を受けてたら、異空間に転生しないかな。
帰り道に突如、地球外生命体と居合わせないかな。
お風呂上がりに魔法少女になってと頼まれないかな。
とか、ありもしない想像をしてみて現実離れしすぎてどれも実現しなさそうだと苦笑いした。
ひと握りの希望がありそうなのは転校生がくるくらいかな。そんな話は全く聞かないけど。
明日の朝、トーストを食べながら「遅刻、遅刻」って走って学校に行ったら、外壁の先で誰かに打つかるかも。それで恋に落ちちゃったりして。
「消しゴム落ちたよ」って隣の席の男の子が拾ってくれた。
彼とは仲良しの部類に入るけど、ここから恋に落ちるとかないな。
不思議そうに見てくる彼にお礼を言ってまた雲を眺める。
物語の始まりってどこにあるんだろう。
私も漫画の主人公みたいに物語の中心を生きたいなあと数学の意味不明な授業をBGMにして、平和な午後を過ごす。
静かな情熱
ルビーの石言葉って知ってる?
「情熱」なんだよ
だからルビーを贈る人ってその人も情熱的なのかな
って友だちが言った言葉が頭の中でぐるぐる回る
待ってくれ、少し冷静になろうか
俺のことなんてほったらかしにしてどんどん新しい話題をふってくるが、そんな話を聞いている余裕なんてない
ルビーを贈る人は情熱的だって
嘘だろう…そんなふうにみられるのか
じゃあ俺も情熱的なのかとか考えたくもないことがよぎった
指輪を渡すのに石言葉なんて男が意識なんてしないだろう
ただルビーの指輪に惹かれて選んだだけで、情熱的というレッテルを貼られるなんて思いもしない
幸いなことといったら恋人は石言葉なんて全くもって知らないということだ
だが、どこからか、誰からか、変な情報が彼女に伝わるかもしれない
それだけはどうしても阻止したい
自分の情熱なんて公になんてするものじゃないんだ
誰にも知られないようにそっと心にしまっておくものだ
あとさ、指輪贈るのって「愛してる」って意味なんだよ
それと「独占」っていうのもあるんだって
嗚呼、そのおしゃべりで余計な口をどうやったら黙らせることができるだろうか
ひとひら
春の生暖かい風に吹かれ満開の桜が散っていく。
「おめでとう」と辺りを埋め尽くす声を後ろ背に、目的の場所まで歩みを進めた。
正門の並木通りの立派な桜の木よりも些かまだ小さい桜の木の木陰で佇む人に声をかけ、どきどきと高鳴る心臓を落ち着かせるように深呼吸して、その人が振り返るのを待つ。
振り向いたその双眸に、ずっと憧れていたその人と同じ制服に身を包んだ私を喜んで映してくれるだろうかと不安になる。
静かに細めらた瞳にじっと見つめられなんだか恥ずかしい気持ちにもなってきて、居た堪れなくなった。
何か言えっと怒鳴りそうになった私に向かってその人は優しく微笑んだ。
私の大好きな顔で「おめでとう」って言うと、桜の花びらがひとひら舞った。
その春のひとときが、ずっと私の心の中に居座り続けている情景だ。
夢へ!
久しぶりに書きたいなと思って帰ってきたら、お題が難しくて早速つまづいた。
「夢へ!」ってなんなんだ。
「夢へ」や「夢へ…」なら何か浮かんだかもしれないけど、この「夢へ!」ってピンポイントで浮かばない。
感嘆符が付いているとなんだか感情がのっているなと思う。
だから前向きな「夢へ」を書かないといけない気がして思い浮かばない。
「夢へ!」って夢に向かって走りだしている青春真っ只中な少年少女を連想してしまう。
夢に希望を抱く純粋な眼差しを煌めかせ、大きな壁だって壊して進むアクティブな10代って素敵だなと再確認した。
別に10代じゃなくても「夢へ!」進んでいる大人も素敵だと思う。
私も「夢へ!」って感嘆符つけて突き進めるように生きていこう。