9/12/2022, 8:08:34 PM
黒髪の中に混じりきらきら光る黄金色をみて綺麗だなと思った。
貴方が生きているだけでよかったのに、勘違いしてしまったんだ、馬鹿だった。
この気持ちを隠すことに必死だった。
友人と表すには度が過ぎた私の気持ちを笑顔で受け入れてくれて、狡かった。
私も貴方も、ずるかった。
この感情をしまいきれなくなったときには貴方はもういなかった。
5/5/2022, 1:35:34 PM
恋に焦がれたあの日をいつも思い出す。
誰か他の人を探そうと思っても貴方を思い出して振り出しに戻る。
どこか罪悪感を感じる自分に吐き気さえ覚えた。
貴方の瞳に私は映らないのに嫉妬して
自暴自棄になって、安定とかそういう全てを手放した。
それでも
貴方に出会って、私は人間になれた気がした。
4/22/2022, 1:50:48 PM
王様ゲームとポッキーゲーム。
「王道だね」と困ったように微笑む先輩
あと少しで唇が触れてしまう、心臓が飛び出そうでどうしようかと思ったその時
「噛んじゃった」
先輩が困ったようでどこか意地悪な顔をして笑う
一人舞い上がって馬鹿みたいだ。
帰り支度をして偶々先輩と二人きりになった、その瞬間
「ごめんね」
柔らかくて、ポッキーの味がした。
たとえ何かの間違いだったとしても、あの唇の感触とポッキーの味だけは忘れられない。
4/21/2022, 3:59:52 PM
ぽちゃんと雫が落ちた。
その音を耳に入れるより少し早く恋が終わった。
貴方が愛した人は身長が高くて笑うとエクボができる素敵な人ならしい
毎日誰もいない早朝の校舎でふたり笑いあっているらしい。
そんな惚気を聞くのが好きだった。
貴方が幸せならそれで良かったのだ。
別に報われなくても良かったのだ。
桜が咲き散る頃には貴方はもう私に惚気さえ聞かせてくれなかった。
こんなことなら好きだと伝えればよかった。ばいばい。