ぽちゃんと雫が落ちた。その音を耳に入れるより少し早く恋が終わった。貴方が愛した人は身長が高くて笑うとエクボができる素敵な人ならしい毎日誰もいない早朝の校舎でふたり笑いあっているらしい。そんな惚気を聞くのが好きだった。貴方が幸せならそれで良かったのだ。別に報われなくても良かったのだ。桜が咲き散る頃には貴方はもう私に惚気さえ聞かせてくれなかった。こんなことなら好きだと伝えればよかった。ばいばい。
4/21/2022, 3:59:52 PM