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8/17/2024, 6:00:49 PM

ただのキーホルダー。名前のイニシャルが入っているだけのただのキーホルダー。貴方があまりにも笑って選ぶから、特別な気持ちになって買ったもの。今はもう連絡もとらないし、数年会ってない。このキーホルダーを見るたびに、貴方の笑顔が脳裏によぎり捨てられない。いつまで経っても思い出が捨てられない。
            #いつまでも捨てられない

8/16/2024, 5:42:22 PM

自分に自信がなくて、いつも下を向いている貴方。背中が丸まっていて、か細い声。貴方は本当に素敵な人なのに自信のなさが邪魔をしてしまっている。意思の強い瞳、可愛らしい笑顔。もっと自分に誇りを持って。貴方の伸びた背筋、人を見る真っ直ぐな瞳、柔らかな笑顔。それを見るとき、私はとても誇らしい気持ちになる。貴方はとっても素敵な人。
                   #誇らしさ

8/15/2024, 5:58:26 PM

貴方の瞳は夜の海。そこに浮かぶ光は月の光に透ける海月のように、ゆらゆらと揺れ動く。その潤む深い濃紺をずっと見ていたくて、その光を私だけのものにしたくて。不思議な引力を秘めたその瞳に惹き付けられて動けなくなってしまうその前に。小綺麗な箱のなかに閉じ込めて、中を静かな濃紺で満たしましょう。小さな夜の海の中でゆらゆら浮かぶ海月を眺めながら満足した私はうとうと夜の海へ船を漕ぎ始めた。

8/14/2024, 3:53:01 PM

現在深夜3時。寒い空気に息苦しさを感じながら、ただ一心に自転車を漕ぐ。30分前に来た、あいつからの連絡。あの山頂で、待ってるから。そこから鬼電しようも何しようも連絡がつかなくなる。何故こんな夜中に必死になって自転車を漕いでいるのだろう。とんだお人好しだな、と息切れながら自分を嘲笑する。山の麓に着く頃にはもう汗だくで、自転車を投げ捨てる勢いで止めマフラーもコートも脱ぎ階段を駆け登る。時計を見るともう4時だ。息も絶え絶えで山を登りきり、山頂に乗り込む。そこには着膨れて寒さで顔を真っ赤に染めたあいつがいた。少しの間目が合った後、遅いよ。と笑いながら目を細めた。あまりの寒さに途中脱いだものをまた着直す。そうしてしばらく無言で身を寄せ合いながら星を眺める。いつの間に時間が経ったのか日の出の気配がして、隣にいたあいつが突然立ち上がった。そして夜と朝の狭間に立ちながら、少し泣きそうな顔で、 何処にいても必ず迎えに来てね 。と小さく呟く。その顔を見て自分は少し躊躇いながら、自転車でもいいかな。とはにかみながら返事をした。
                 #自転車に乗って

8/13/2024, 2:42:07 PM

冷えた暗い部屋で冷たい氷を齧りながら、手元のブルーライトをじっと見つめる。今日一日ほとんど布団から出ずにそうしている。布団から出るのは飲み物を取りに行くか小用を済ませに行くときだけ。何もやる気が起きない。飯を食う気にも課題をやる気にも、全くならない。とにかく憂鬱で動きたくない。布団にくるまり横に倒れると充電コードと目が合う。これを自分のどこかに挿したら、この怠惰な心をエネルギーで満たしてくれるのではないか。そんな考えを深い溜息と同時に吐き出す。そういう日なのだ。そういう日なのだから仕方がない。動けない身体を無理に動かしても心の健康を損ねるだけである。今日はもうこのままで、また明日から頑張ろう。そうしてまたブルーライトを眺めながら深く溜息を付いた。
                   #心の健康

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