tiny love
特別な日だから
ちょっと違うブラを着けて行こうと思うの
きっとこれが些細な好きの証明
おもてなし
おもてなしって迎えるときにするイメージがある。でも、私が好きなのは見えなくなるまで相手を見送ること。あれ、これもおもてなしであってるよね?
道徳の授業か何かで初めて知ったんだと思うんだけど、いつもね、ついつい気にしてる。
もう会わないかもしれない、次会った時には忘れてるかもしれない、だからこそ尊く思えてくる。
実はね、ちょっと変な手の振り方をしてたの気づいてた? あはは、そっか。今日はもうちょっと気にしてみて?
消えない焰
疑いは一度灯ると中々消えない。
僕の中ではいつもそうだ。
寝ようとする中にもちらちらと揺れて心と頭をつなぐ糸を焼き切ろうとしている。
だから君のことが好きだった。
君のことは疑わなくてもよかったから。でもね、存外僕は君のことを信じ切っていなかったみたい。
「好きだよ」
って、それどこ見て言ってんの?
終わらない問
テスト週間中、僕は悪夢を見る。数学の問題を一生解かさせられる悪夢だ。どういう問題なのかは全く分からない。けれど因数分解や2次関数のようなものだった気がする。ただひたすらに数字が並べられていて、僕も何らかの法則に従って数字を書き続けていた。
そういう夢を見るときはもちろん数字の勉強をした後た。別に、枕元に問題集を置いているわけでもないのに勘弁してほしい。そしてこの問は永遠と続いて僕に苦痛を与えるが、その内容は頭の片隅にも残っておらず、まったく無駄なのだ。
一体何のためにこんな悪夢を見なければならないのだと僕は考える。それ自体が3回目以上のことだった。
揺れる羽根
羽根が靡いている。上下の動きの中で風に晒され震えている。その中の1枚が蜘蛛の巣に落ちる。蜘蛛は動かない。ゆらゆらと羽根が風に揺れている。
揺れる羽根は何も扇がず、擽らず、微睡みを誘うこともない。もう、役目を終えた抜け殻。セミの抜け殻のように集められることもない。
1枚では何の意味もなさない羽根。あんなに力強く、人々に空への憧れを灯す肉塊を動かした羽根の1枚はただのゴミに成り下がる。鳥は、まだ飛んでいるのに。