あなたが笑う
心躍る
日がさして暖かくなるような
あなたが喜ぶ
心躍る
生きるのが楽しくなるような
あなたが始めるあたらしいこと
しなやかで強く瑞々しい
美しい熱感を放って
あなたが見つけるあなたらしさ
雨の降るときも風吹くときも
嵐の中も虹の下でも
おだやかな光のもとでも
あなたを眺めているだけで
私は心躍る
あなたのぬくもりと響きに沈む
深い安らぎに私は私の境界をほどく
束の間じゃなく ずっとこうしていたい
手に力を込めて、ブラックアウトをやり過ごす。
意識を手放さないように。
私についてこい、私の身体。
今はもう鬼籍に入った家族たち。去られて初めて、その存在がどれほど豊かに日々を彩り、耳には聞こえない音を温かく美しく響かせてくれていたかを思い知る。
時間は巻き戻ったりはしない。でも心が届くなら、思い出と感謝が生み出す愛が、皆の道行きを照らすかもしれない。
過ぎた日々のいろいろが今の私を育ててくれた。誰もがモノもカネも持たずに死の敷居を超えてゆく。「棺桶の向こうまで持って行ける」ものは何だろう。そして、たしかに差し出して置いて行けるものは何だろう。
おおぐま座、seven sisters、北斗七星、いろいろな場所や時代で存在感を放ってきた星の光。現代のある界隈では「自分の、自分らしい大切な道に気づくことを助けてくれる」とも聞く。天狼星(シリウス)もそうなのだとか。
かつての大航海時代、海原で進む方向を導くのも星の輝きだった。船の右舷側を「スターボード」と呼んでいたそうだ。風を読み、星を測って目指す方向を見る。知られている理屈と直感が腑に落ちるところへ進む。
江戸時代にはすでに天体観測の望遠鏡が、レンズの作成も含めて国内で作られていた。時代も文化圏も問わず、天空にきらめく輝きはいつも人々を引きつけてやまなかった。「同じ本質を持つから惹かれる」なら、自分自身や人々の中に星のように輝くものを見つけるのも良いかもしれない。きっと地上できらめく数多の星は、どれも澄んだ響きを出している。