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7/7/2022, 11:38:24 AM

 願い事なんて、1つに決まっている。
 実際は短冊なんかに書かないけれど、これ以外思いつかない。

 それくらい、ぼくは本気だ。

 ねぇ、気づいてよ
 わからない?ぼくがきみをこんなにも……


 知ってるよ。
 待つだけじゃダメだってことくらい。

 自分から、動かなきゃ

 そう思っても、勇気が出ないんだ。タイミングも合わないから、全然思うようにいかない。

 いや、ちがう。
 そんなの言い訳だ。
 全部全部、傷つかないための逃げ道だ。


 願い事は1つだと思ってたけど、もう1つ、思い浮かんだよ

"自分に自信が持てますように"

7/5/2022, 11:42:07 AM

『散歩』



 僕の部屋の窓からは月が見えない。
 家の前の街灯さんが眩しくて、ぜんぶかき消されてしまう。

 だから僕が夜空を拝めるのは、面倒な塾や部活動が終わったあとだ。
 だからといって、特別美しいものでもない。
 だって、毎日通る道端に咲いてるありきたりな花を見て、感動できる?

 だからべつに、部屋から空が見えなくたって、なんも不満はない。 


 ただ。
 この日は…。
 少しちがった。

 いつものごとく、何気なく窓から闇をのぞいていたらふと、彼女のことが頭によぎった。

 それからだ。無性に星が見たくなって、家を飛び出したのは。
 パジャマのまま、マスクもつけずに。

 人の影なんてなく、住宅街なものだから街灯もない。
 頭上の星明かりと月明かりは、ほとんど地上まで届いていない。
 いつもだったら怖いと思っていた夜の家々も、不思議と怖くない。


 満天の星空の下、僕は夜の散歩を始めた。

7/5/2022, 9:24:24 AM

 明日は雨らしい、それも豪雨

 もしかしたら登校時間が遅くなるかもって
 いつもより少しだけゆっくり眠れるけど、いつもより少しだけきみに会いづらくなる。

 それならぼくはいつも通りがいいな


 いや、わからない

 いつも通りでも、きみに会える確証なんてない。
 明日は部活もなくなるかもだからなおさらだ。

 でも…。
 それでも。

 こたえは神様だけが知っている。のかもしれない。

 そう思ったら、少し体が軽くなった気がした。


 明日は雨らしい、だけどそんなに強くは降らないらしいよ

7/3/2022, 9:40:36 AM

『四季折々』



 春はやわらかいからこそねむくなる。

 夏はまぶしい上突き抜けるように熱い。

 秋はちょうどいいけどなんだか寂しそう。

 冬はあったかいけどぶっきらぼう。


 結局、全部いいけど全部やだ。

7/1/2022, 12:51:09 PM

『花』



 何も見えない。
 どれだけ目を凝らしても、
 どれだけ顔を近づけても、
 決して見えなかった。

 あの日、僕らは諦めたんだ。


 今までずっと、それが正しいと思ってた。
 それしか道はなかったんだとうなずいてきた。

 ようやく、気づいたんだ。
 僕らは大変なあやまちを犯してしまったんだと…。


 あじさいが揺れているのを見てたら、自然と笑顔になってくる。

 今、窓越しに見えるのは、前みたいな闇じゃない。

 すべてに確信を持てるわけじゃないけれど。
 一歩一歩進んでいこう。


 そしたらきっと、そこにあるであろう花も見えるはずだから。
 今はまだ、何も見えないだけだ。

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