音の夢

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6/27/2024, 11:13:58 AM

ここはとある学園。とても綺麗で小洒落ていて、それなのにとても大規模な__まるで小さな街ひとつ__それでいて、とんでもない高さの建物が数棟建っている。そんな、なんだこれと言いたいほどにすごい学園に俺は中学高校の友達と共に新入生として入学した。そして、自由時間として友達と色んなところを散策していた。友達のひとりが、全部の箇所のパンフレットでもあったのか、知ってるらしく、案内をしてくれていた。とても豪華だった。その階丸々売店になっていたり、図書館になっていたり。なんならゲームコーナーもあった。普通にそこだけで充実した生活ができそうだった。いや、多分できる。お金の心配さえ考えなかったら絶対にそこで満足に暮らせる。
散策はとても楽しかった。色んなものを見て、話して、驚いて。そして解散して最後に俺の部屋に入った。部屋がある建物は完全に寮のような感じでシンプルにたくさんの部屋があるだけらしかった。そして部屋もやはりと言うべきかとても広く、海外のセレブ御用達のような広さで、でもシンプルな部屋だった。物の大きさも大きいが。その部屋のベッド__おそらくキングサイズなのでは?ってぐらい広かった__で寝転がって、これまでの出来事を振り返りながら俺は眠った。俺がほんとうにこの道を選べたのならどれだけ良かったか。もし本当にそんな世界が存在していたのなら。俺たちがそこに行った未来を見てみたい。実際に行ってみて、その生活を楽しんでみたい。


これは、この世界ではない、どこかのどれかの道がこの世界と違えているだろう世界にある学園のお話。

そんな世界を少し前の正月に夢として垣間見た、そんなことを思い出した書き残し。
今はどちらでもいいと思ってる。俺はここでも十分楽しいし、充実してる。でも、当時の俺は今を知らないから、向こうが楽しそうに見えるだろうね。
『ここではないどこか』

6/26/2024, 10:58:37 PM

君と最後に話したのはいつだろう。もうだいぶ前な気がする。実際に過ぎた時間以上に話せていない状態な気がして、でも、話すにしても何を話したらいいか分からなくて。
その動かないLINEのトーク画面を見つめながら、何を話そうか悩んでしまって。結局また今日も話せないままで。
共通の話題はあるのか分からない。お互いがまた違う道を歩んでいて、もう二度とその道は交わらないのかもしれない。でも、また話したいなぁって、話してた時の楽しさはずっと残ってて。

そのまま今日も、ただ時間だけが過ぎていく。

『君と最後に会った日』

6/21/2024, 8:56:27 AM

あなたがいたから、私はこれまで頑張れた。
でも、頑張ったのに、あなたが目の前から居なくなってしまって。私の極彩色の世界はたちまちのうちにセピア色になって、色が分からなくなった。思えば、ずっと私に色んなことを教えて、助けてくれて。私はちっともそのお返しが出来てないのに。でも、私は、また、あなたに会いたくて、あなたの隣に立ちたくて。
私は、その行動をとった。



君がいたから、私は頑張れる。
君を置いていくのは少しだけ心苦しい。でも、それで君が幸せになれるなら。私はその選択肢をとろう。私は、今までたくさんの恩をもらった。それを今、返すべきだ。
さようなら、君。幸せでいることを願っているよ。

そのはずだった。居ないはずの君は、私を見つけてくれた。
私のためにと、来てくれた。とても驚いたのは当たり前で、でも私にまた会いたいからと言ってくれて。とても嬉しかった。だから私は、これからも頑張れる。
『あなたがいたから』

6/17/2024, 8:47:35 AM

1年前の自分は、とても自堕落だった。
それを見ていた周りの人達にとても焦らせようとされた記憶がある。まぁ大学は行きたいなぁ…とぼんやりとしか考えていなかったからか、どこそこに行きたい!みたいな志望校を決めて、本格的に勉強しだしたのはそのおよそ1,2ヶ月後で。そこからも普通の受験生では有り得ないような短時間しか勉強せず、家では変わらずごろごろして。でも苦手単元まで絞った勉強の甲斐あってかなんとか合格までもっていって。ちょうど1年前の自分はこんなふうに頑張って楽しんでる今を微塵も想像しなかっただろうが。

今ではちゃんと人間らしい正しい生活ができているだろうか。
少なくともあの自堕落で意識が薄かった生活よりかは人らしい生活をしてると信じたい。


__これは、コロナ禍から閉じ篭ってしまった人のハナシ。
『1年前』

6/16/2024, 8:57:24 AM

好きな本が何か知りたい。
そういう連絡が来たのがつい数年前。当初は急で、何考えてるんだ?と疑うほかなかった。だって、その時の僕は全くといっていいほど本を読まなかった。観たいものの大抵はドラマやアニメ化していて、原作だとか気にせず見てきた。だから好きな本と聞かれて、僕はキョトンとしていた。好きな本なんてものは本を読まないから一切ない。確かあの時の僕はそう返したはず。
あれから君に色んな種類の本を薦められて、最初に意味がわからなかった言い回しも次第に分かってくるようになって。
初めて本が面白いと思えるようになった。

どうやら僕はなかなかに特殊な読み方をするらしい。
言語化するのも難しいが、僕の読み方を説明しよう。
主に小説での読み方になるのだが、その小説を読んでると、頭の中で、映画やアニメみたいに、かなり鮮明に映像として写し出される。なんなら声や物音、SEやBGMとかまでかかる。それの影響か、あまり周りの様子が分からなくなってしまう。おかげで何度乗り過ごし、時間とお金を無駄にしてしまったか。それでも今では読むのを辞められないのだから不思議なものだ。

そんな本の面白さを教えてくれた君は今は別の進路を歩むことになってしまって連絡があまり出来ないが。


数年前に来た本が好きかという質問に今の僕は小説が好きだと答えるだろう。

なぜなら、まだ僕が見知らぬ世界の色んな面を魅せてくれるから。すっかり僕はこの小説たちの魅力に取り憑かれてしまった。君のおかげだよ、ありがとう。
『好きな本』

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