ここはとある学園。とても綺麗で小洒落ていて、それなのにとても大規模な__まるで小さな街ひとつ__それでいて、とんでもない高さの建物が数棟建っている。そんな、なんだこれと言いたいほどにすごい学園に俺は中学高校の友達と共に新入生として入学した。そして、自由時間として友達と色んなところを散策していた。友達のひとりが、全部の箇所のパンフレットでもあったのか、知ってるらしく、案内をしてくれていた。とても豪華だった。その階丸々売店になっていたり、図書館になっていたり。なんならゲームコーナーもあった。普通にそこだけで充実した生活ができそうだった。いや、多分できる。お金の心配さえ考えなかったら絶対にそこで満足に暮らせる。
散策はとても楽しかった。色んなものを見て、話して、驚いて。そして解散して最後に俺の部屋に入った。部屋がある建物は完全に寮のような感じでシンプルにたくさんの部屋があるだけらしかった。そして部屋もやはりと言うべきかとても広く、海外のセレブ御用達のような広さで、でもシンプルな部屋だった。物の大きさも大きいが。その部屋のベッド__おそらくキングサイズなのでは?ってぐらい広かった__で寝転がって、これまでの出来事を振り返りながら俺は眠った。俺がほんとうにこの道を選べたのならどれだけ良かったか。もし本当にそんな世界が存在していたのなら。俺たちがそこに行った未来を見てみたい。実際に行ってみて、その生活を楽しんでみたい。
これは、この世界ではない、どこかのどれかの道がこの世界と違えているだろう世界にある学園のお話。
そんな世界を少し前の正月に夢として垣間見た、そんなことを思い出した書き残し。
今はどちらでもいいと思ってる。俺はここでも十分楽しいし、充実してる。でも、当時の俺は今を知らないから、向こうが楽しそうに見えるだろうね。
『ここではないどこか』
6/27/2024, 11:13:58 AM