NoName

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2/22/2023, 12:57:18 AM

誰もがみんな0から生きる。
便宜上この世に産み落とされたその時を「0」として数え始めるけど、じゃあ、母親の胎内にいたときの命のカウントは0未満?
時代劇でこんな台詞があった。「数え年は腹にいるときから数えるんだ。」なるほど、これはこれで腑に落ちる考え方だ。
誰もがみんな0から生きる。全ての生命が0からはじまる。
他者が出会って、異なる遺伝子を持つ細胞が出会ったそのときから、0は0でなくなる。

(追記)
紀元前と紀元後があるように、0は「ない」を表すだけじゃなくて、境界線の側面もある。便宜上のスタート地点を0としているだけで、それ以前に積み重なったものを「なかったこと」にする訳じゃない。掛け算しちゃうと全部0になるけど、足し算ならば今まであったものは何も変わらずに「ある」ままだ。
数学は苦手だったけど、0の持つ強制力と無影響という相反する性質は面白いなと思う。
そういえば学生時代に夏休みの宿題で0のはじまりに関するレポートを書いた。詳しいことは忘れちゃったけど、「0という存在」に気づいた古代の人、すごいな。

2/19/2023, 1:24:05 PM

河野裕子さんの「たとへば君ガサッと落ち葉すくふやうに私をさらつて行つてはくれぬか」という短歌が好きだ。ここに描かれるのは新緑ではなく、落ち葉でなければならなかった。枯れ落ちた葉が立てる乾いたガサッという強い音だからこそ表せた情熱があるのだ。

2/17/2023, 10:36:27 AM

国語辞典のページをめくる感触。ロルバーンのピンクのノート。うすくて暖かいダウンコート。子どもの頃から大好きな物語。ラメがきれいなアイシャドウ。モーリス・ラヴェルのピアノ小品。中身は読んでないけど装丁が好きで手放せない小説。旅先で作った絵ろうそく。近所のパン屋さんの辛くないカレーパン。雪がつもった公園で最初の足跡をつけること。葉擦れの音と新緑の緑。雨上がりの土の匂い。ざわめきが聞こえそうな冬の星空。ふざけながら撮った記念写真。

"I simply remember my favorite things, And then I don't feel so bad."

2/16/2023, 10:30:37 AM

誰よりも好きだったよって、ちゃんと過去形で言えるようになってきたよ。いま、元気ですか。わたしも元気で生きていくから、誰よりもしあわせでいてね。

2/15/2023, 2:07:27 PM

拝啓
元気ですか。十年前の今ごろは職場に恵まれて、かわいい生徒たちと一緒に学ぶ日々を楽しんでいるのでしょう。
あなたのような先生になりたいと言ってくれた彼女、いまは舞台女優として活躍しています。教員免許も取ったので、引退後に教師もやってみたいと話していました。
書道が上手な彼は大学教授を勤めながら、書家としても活躍しています。文才溢れる彼は小説家としての一歩を踏み出しました。どの子も自分の得意なことを活かして、すてきな24歳になりましたよ。
あなたがすてきな毎日をすごしてくれたおかげで、今のわたしもしあわせです。ありがとう。
お互いに身体に気をつけて、笑顔ですごしましょうね。
敬具
10年前のわたしへ
10年後のわたしより

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