誰もがみんな0から生きる。
便宜上この世に産み落とされたその時を「0」として数え始めるけど、じゃあ、母親の胎内にいたときの命のカウントは0未満?
時代劇でこんな台詞があった。「数え年は腹にいるときから数えるんだ。」なるほど、これはこれで腑に落ちる考え方だ。
誰もがみんな0から生きる。全ての生命が0からはじまる。
他者が出会って、異なる遺伝子を持つ細胞が出会ったそのときから、0は0でなくなる。
(追記)
紀元前と紀元後があるように、0は「ない」を表すだけじゃなくて、境界線の側面もある。便宜上のスタート地点を0としているだけで、それ以前に積み重なったものを「なかったこと」にする訳じゃない。掛け算しちゃうと全部0になるけど、足し算ならば今まであったものは何も変わらずに「ある」ままだ。
数学は苦手だったけど、0の持つ強制力と無影響という相反する性質は面白いなと思う。
そういえば学生時代に夏休みの宿題で0のはじまりに関するレポートを書いた。詳しいことは忘れちゃったけど、「0という存在」に気づいた古代の人、すごいな。
2/22/2023, 12:57:18 AM