河野裕子さんの「たとへば君ガサッと落ち葉すくふやうに私をさらつて行つてはくれぬか」という短歌が好きだ。ここに描かれるのは新緑ではなく、落ち葉でなければならなかった。枯れ落ちた葉が立てる乾いたガサッという強い音だからこそ表せた情熱があるのだ。
2/19/2023, 1:24:05 PM