まるで修行中

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11/4/2023, 2:47:49 PM

かつての
いつの間にか
気づいてみれば
知らないところで知らないうちに
いいえ
知らないふりをしているうちに
変わる
揺らぐ
踏ん張る
アルマジロの背中





「哀愁をそそる」

11/3/2023, 2:00:54 PM

どうぞ
笑わないで
いびつな顔で
現実を押し付けないで
それでも
あなたを愛さずにはいられないのだから
愚かにも
もがいていても
本当はあなたを愛しているのよ
女は鏡の中の自分を抱きしめた
大粒の涙が止まることはなかった
鴉がそれを見て笑うまでは





「鏡の中の自分」

11/3/2023, 6:43:56 AM

欲しいのは君の声
欲しいのはぬくもり、熱
欲しいのは陽射しの中を駆けている足音
欲しいのは
欲しいのは
眠りにつく前に欲張りになってしまったのは
眠いせいだと笑う君







「眠りにつく前に」

11/2/2023, 2:59:39 AM

永遠などない、と知っているという思いのままに
道理を知るすべがない、とわかっているままに
願望でもなく、諦めでもなく
つまらない、ありふれた考察
永遠はそこにあるものではなくて
今ここにあるもの
ああ自分は存在するのだと
万物との境界線はないのだと
立体的な自我や景色はまるで1枚の薄い絵画だと
そうしみじみと思えた時に
永遠はほんの少しだけ現れて微笑み
平穏を残し
あっという間に去っていく
私が望む限りそれは続き
いつでも手放すことができる
儚い時間をしみじみと感じた時
永遠はそうっと微笑んでいる
微笑み、私を包んでいる





「永遠に」

10/31/2023, 2:03:32 AM

秋の庭は荒れていた。
大きく育つ前に抜かなければならなかった雑草の色は、すっかりと秋の色に変わっていた。
もうじき冬にもなろうとしているこの季節でも、花粉は飛び交い、命を繋ごうとしている。
それらは時に害になる。
結局のところ、しょせん愛なんて、関係のない他人には害にもなりうるのだ。
女は、ふうっ、とため息をついた。
懐かしく思うこと、それから、これからどんどん失っていくであろうこと。
考えれば考えるほど、ため息でもつかなければやっていけない。
若い時に戻ればどうにかなるわけではない。
けれども今とは違う選択ができるはず。
もう一度、ため息をついた。
とりあえず草をどうにかしないと。
そうしてその後、そこに眠るのもいいかもしれない。
私は種、私という名の。
植えても育つかは、わからないけれども。



「懐かしく思うこと」

懐かしく思うとき、寂しくなった
懐かしく思うとき、悲しくなった
懐かしく思うとき、微笑ましくなった
それは今、そう思えるからかもしれない

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