マオ

Open App
2/28/2025, 10:05:43 AM

あの日の温もり

「ほら、こっちにおいでよ!」
差し伸べられた小さな手。
僕は小さな手で握り返した。
あの日の君の笑顔。あの日の君の手の温もり。
忘れることはない。



「…大丈夫だよ。」
背中に乗せる大きな手。
不器用な僕だけど。決して立派ではない僕だけど。
僕も君のように。

2/27/2025, 12:39:04 PM

cute!

例えばあなたの身近な大切な人。
  大切で、守ってあげたいと思う。
          なら、それは"cute"だ。
…周りの人はその人を醜いと言うかもしれない。
 けど、自分にとっては"cute"!
ねぇ、"cute"ってなんだろう?
世界で"cute"って溢れてる。
でも"cute"があるだけで、
世界は少し明るくなる気がする。
ねぇ、"cute"って、愛だ。
君も、ほら。



きっと誰もが誰かの"cute"。
たまには自分を鏡で見て、
"cute"!って
認めてあげる日も
あってもいいんじゃない?
それだけで、明日はきっと笑えるような気がする。
『I'm cute!』

2/26/2025, 11:59:54 AM

記録

記録#xxxx年x月3日実験体A
今日は比較的おとなしくしていたようだ。
食事も昨日と違って完食していた。
私には当たりがきついのは難点だ。
だが、この環境にも慣れてきたのだろうか?

記録の記録#xxxx年x月3日実験体A-a
今日も変わらず実験体Aの観察をしていた。
まだ自分が実験対象で観察されていることには
気づいていないようだ。
…また私も実験対象なのかもしれない。
…人間は愚かだ。
  自分は上位の存在であると勘違いする。
      命に上も下も実験体も観察者も
                ないというのに。
  命の価値は平等だ。
     それを下げるのか上げるのかは君次第だ。

2/25/2025, 11:00:20 AM

さぁ冒険だ

さぁ冒険だ。
僕らは世界を救う旅に出た。
帰ってきた時に君が笑顔でいられるように
僕らが世界を救うんだ。

さぁ冒険だ。
僕らは世界を救う旅を終えた。
帰るまでが冒険。
帰って君が笑顔で迎えてくれるのが楽しみだ。
僕らは世界を救ったんだ。



さぁ冒険だ。
僕らは老いた。
新たな世代の勇者たちを背後に、
帰ることのない冒険へ。

2/24/2025, 12:21:03 PM

一輪の花

その花は、日の上る丘の上に咲く。
たった一輪、その丘に咲いていた。
光を浴びて、大きく、美しく咲き誇っていた。
まるで、1人で輝く君のようだった。

日は沈み、丘を闇が包む。
たった一輪、その花は枯れていた。
闇に包まれて、孤独にその顔は下を向いていた。
まるで、枯れてしまった君の命のようだった。
だからこそ、君の隣に一輪の白百合を。
まだ、枯れない白百合を。

僕もまた、いつかは一輪の花のように枯れていく。

全ては、枯れていく。
  この世界も、まだ枯れない君も、全て。
       また土に還るだけだ。
           そしていつかまた咲き誇る。

Next