マオ

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2/23/2025, 10:24:38 AM

魔法


もしもまほうがつかえるなら
ぼくはそらをとんでみたいな。
そらがとべれば
ほしがすきなきみもきっとよろこぶとおもうから。

ほら、流れ星だよ!…あれ、どうしたの?


もしもま法が使えるなら
ぼくはしゅんかんい動をしたい。
しゅんかんい動ができれば
遠くに行っちゃったきみにも会えると思うから。

ねえ、どこに行っちゃったの?


もしも魔法が使えるなら
僕はただ一度、もう一度でいいから
君に会いたい。
きっともうどんな魔法でも無理かもしれない。
それでもいつか会えるまで、
まっててね。

              『星になった君へ』

2/21/2025, 12:57:16 PM

夜空を駆ける

僕らは流星じゃないから、
夜空を駆けることはできないけど。
夜空のような光の散る闇の中を駆け抜けていく。
いいことばかりじゃない。
嫌なことだって何度も何度もある。
それでもいつかその命が燃え尽きるまで。
僕らの人生なんて星達にとっては一瞬の出来事だ。
その一瞬を必死になって。
その命を必死になって。
僕らは流星のように一瞬の夜空を駆け抜ける。


ほら、となりにはきみというなのながれぼしがいる。
だから、ひっしになれる。
またぼくらはひっしにいきてく。
よぞらにあこがれた
しょうねんじだいのように
かけてく。

2/20/2025, 10:10:34 AM

ひそかな想い

いつも私は自分を偽って彼女たちといる。
ほんとはやめてほしい。
いじっているだけのつもりだろうけど、心が痛む。
「やめなよ!」
声を上げたその時。
彼女たちのどこまでも赤い目がこちらを向いた。


いつも僕は自分を偽って彼女達といる。
本当はやめてほしい。
いじってるだけのつもりでも、心に痛みが響く。
「やめなよ!」
…助けてくれた優しい少女。
今度は僕が助けるべきだ。
口を開こうとした瞬間、
少女は澄んだ青い目でこちらを向き、
人差し指を口に当てた。
"しー"
そして僕は声を上げられなかった。
僕は彼女みたいに強くは、優しくは、なれなかった。
きっと僕の目も、果てることのない赤い目だ。


2/19/2025, 12:52:55 PM

あなたは誰

夢を見る。
その夢はきっと悪い夢。
目を覚ますと涙が頬を伝っているから。
思い出せない。
『あなたは誰…?』
涙と共にその言葉だけがこぼれ落ちる。

夢を見る。
その夢はきっといつかの現実。
目を覚まして、去り行く背中だけが鮮明で。
思い出したい。
でも、きっと思い出してもつらいだけ。
『あなたは誰?』
そしてまた、夢を見る。
これもまた、夢なのかもしれないけれど。

2/18/2025, 12:40:01 PM

手紙の行方

書いた手紙を二階の窓から紙飛行機にして飛ばした。
誰にも届かないかもしれないけれど。
思うほど飛んでいきやしないかもしれないけれど。

風に乗って、飛んで、飛んで。
いつか誰かの心に届けばいい。


涙で滲んだ手紙を二階の窓から飛ばした。

涙で滲んだ跡だって僕が書いた証だから。
涙は本当の僕の心だから。

心は、綴って、綴って。字に乗って。
いつか僕の心に届くんだ。

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