マオ

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2/25/2025, 11:00:20 AM

さぁ冒険だ

さぁ冒険だ。
僕らは世界を救う旅に出た。
帰ってきた時に君が笑顔でいられるように
僕らが世界を救うんだ。

さぁ冒険だ。
僕らは世界を救う旅を終えた。
帰るまでが冒険。
帰って君が笑顔で迎えてくれるのが楽しみだ。
僕らは世界を救ったんだ。



さぁ冒険だ。
僕らは老いた。
新たな世代の勇者たちを背後に、
帰ることのない冒険へ。

2/24/2025, 12:21:03 PM

一輪の花

その花は、日の上る丘の上に咲く。
たった一輪、その丘に咲いていた。
光を浴びて、大きく、美しく咲き誇っていた。
まるで、1人で輝く君のようだった。

日は沈み、丘を闇が包む。
たった一輪、その花は枯れていた。
闇に包まれて、孤独にその顔は下を向いていた。
まるで、枯れてしまった君の命のようだった。
だからこそ、君の隣に一輪の白百合を。
まだ、枯れない白百合を。

僕もまた、いつかは一輪の花のように枯れていく。

全ては、枯れていく。
  この世界も、まだ枯れない君も、全て。
       また土に還るだけだ。
           そしていつかまた咲き誇る。

2/23/2025, 10:24:38 AM

魔法


もしもまほうがつかえるなら
ぼくはそらをとんでみたいな。
そらがとべれば
ほしがすきなきみもきっとよろこぶとおもうから。

ほら、流れ星だよ!…あれ、どうしたの?


もしもま法が使えるなら
ぼくはしゅんかんい動をしたい。
しゅんかんい動ができれば
遠くに行っちゃったきみにも会えると思うから。

ねえ、どこに行っちゃったの?


もしも魔法が使えるなら
僕はただ一度、もう一度でいいから
君に会いたい。
きっともうどんな魔法でも無理かもしれない。
それでもいつか会えるまで、
まっててね。

              『星になった君へ』

2/21/2025, 12:57:16 PM

夜空を駆ける

僕らは流星じゃないから、
夜空を駆けることはできないけど。
夜空のような光の散る闇の中を駆け抜けていく。
いいことばかりじゃない。
嫌なことだって何度も何度もある。
それでもいつかその命が燃え尽きるまで。
僕らの人生なんて星達にとっては一瞬の出来事だ。
その一瞬を必死になって。
その命を必死になって。
僕らは流星のように一瞬の夜空を駆け抜ける。


ほら、となりにはきみというなのながれぼしがいる。
だから、ひっしになれる。
またぼくらはひっしにいきてく。
よぞらにあこがれた
しょうねんじだいのように
かけてく。

2/20/2025, 10:10:34 AM

ひそかな想い

いつも私は自分を偽って彼女たちといる。
ほんとはやめてほしい。
いじっているだけのつもりだろうけど、心が痛む。
「やめなよ!」
声を上げたその時。
彼女たちのどこまでも赤い目がこちらを向いた。


いつも僕は自分を偽って彼女達といる。
本当はやめてほしい。
いじってるだけのつもりでも、心に痛みが響く。
「やめなよ!」
…助けてくれた優しい少女。
今度は僕が助けるべきだ。
口を開こうとした瞬間、
少女は澄んだ青い目でこちらを向き、
人差し指を口に当てた。
"しー"
そして僕は声を上げられなかった。
僕は彼女みたいに強くは、優しくは、なれなかった。
きっと僕の目も、果てることのない赤い目だ。


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