Rei

Open App
5/26/2024, 6:24:36 AM

[雨と、彼と私と]
今日も振り止まない雨。正確に言うと、空は晴れてるけど、心は雨模様だ。
何もなくて、ただつまらない繰り返しの毎日をおくるだけ。いつも通りに起きて、いつも通りご飯を食べて、いつも通りイヤホンで音楽を聴きながら登校する。いつも通りに友達と話して、授業を受ける。
何も変わらなくて、面白味のない生活。
ただ、普通を演じて過ごしている。
何か、面白い事がおこらないかな。

そんな意味のない期待をしていたら、9月に転校してきた彼に漫画みたいな恋をした。
俗に言う一目惚れ。
そんな言葉じゃ足りないくらい、君の虜になってしまった。授業中もご飯を食べてるときも寝る前も。彼の事しか考えれない。
君には可愛い彼女がいるのに。目が合って微笑まれたり、からかわれるだけで心臓が痛くなる。
思わせ振りは止めてよ。無意味な期待をしてしまう。
「…これからも僕だけを見ててね」彼が小声で言ったことは彼女に届かなかった。

5/23/2024, 10:30:08 PM

[天使×悪女=性悪?]

「えへへ~、それでねっ」可愛く笑って話す彼女に目が釘付けになる。思わず見すぎていたのか
「どーしたの?私の顔に何かついてる~?」と首を傾げて上目遣いしてくる彼女に思わず庇護欲がそそられる。同性の目から見てもこんなに可愛く映るなら男ならもっと可愛く見えるのだろう。女子に対しても基本、ゆるく話してニコニコ笑っているから反感を買いにくい。それに、頭がかなり良いというところがギャップがあって可愛い。
「何もついてないよ!あっ、そういえば今日彼氏と帰るんじゃなかった?」彼女の彼氏は文武両道で、優しくて高身長で爽やかイケメンだ。まさに絵に描いたような美男美女。2人は幼馴染みらしい。
「ほんとだっ!急がなきゃ~、椎奈ちゃんまた明日っ」急いでスクールバックをもって手を小さく振ってパタパタと走っていく姿はやはり見る者を可愛いと思わせる。
「おまたせ~!遅くなっちゃってごめんね?」と手を合わせて上目遣いで見る彼女に「おせー、て言うかそれやめろっていっただろ」とあきれた顔で見る
。「え~、だってこうしてたら皆優しくしてくれるよ?結愛、可愛いでしょ?」「お前が1番可愛いのは昔から。」その言葉に演技じゃなくて頬が赤くなった。「いいからっ、クレープ食べに行こ!」
「はいはい」

5/21/2024, 10:39:39 PM

[僕を忘れないで]

貴方と濁った世界を抜け出せたらいいのにな。
透明な淡い空に手を伸ばしてみる。届くはずもないけど、少し空と距離が近くなった気がする。

空とはいろんな場所にいった。初めて、貴方が気に入っているといった景色を見せてもらったときに撮った写真が今でも残っている。
空がいない毎日は少しも代わり映えなくて、つまらない。
夜風にあたりながら、また空のことを考えている。
たった5ヶ月しか知らない君をなんで2年、3年たっても考えているんだろう。
君を知らなかった日々はどう過ごしてたか、もう思い出せない。どうしようもないくらい、私は空に恋焦がれている。
「星が綺麗だね、空」
忘れな草の味がする琥珀糖をかじると、いつもより甘く感じた。

5/19/2024, 10:41:06 PM

[それが叶わなくても]
死とは突然の別れだ。寿命が来てなくても、病や心労、事故などでなくなってしまうことがある。
「なんで、私をおいていくの…」
彼が亡くなった。その知らせを聞いて、脳が一瞬認識ができなかった。意味はわかる。でも、なぜ。
それしか出てこずに言われるがまま病院に向かった。
昨日と何も変わらないように寝ているように見える亮。先生曰く、事故だそうだ。亮には、何も非がなく青信号のときにイヤホンもせずに渡っていたところ居眠り運転していた人が猛スピードで撥ね飛ばしたらしい。亮は、失くなる前に私にとペンダントを救急隊員に託したと聞かされた。
ペンダントは亮がいつも身に付けていたものだ。
裏返すと「happy for you」と彫られていた。
「ばかっ…亮がいない未来なんて、幸せなわけっ」
言葉が最後まで出ずに涙になった。
実感がわかなかったけれど、認めた瞬間に蓋をした気持ちが溢れてくる。「 」言葉にならない。
でも、この複雑な気持ちを閉じ込めるためにペンダントを首にかけた。

5/18/2024, 6:27:58 AM

星が降る真夜中、というより夜中に僕は家に急いで帰っていた。
まさか、こんなに夜遅くになるなんて思ってなかった。生徒会兼軽音楽部に入っている僕は明日までに会長に提出のプリント記入と部活のスコアの編曲をしていたところいつの間にか10時をまわっていた。
「意外に高校生って大変やなぁ」とふと呟く。
もちろん、会社員の人や大学生も大変だろう。
だけど、中学上がりの僕からすると忙しさは桁違いに感じる。
ふと、夜空を見上げると星が綺麗に輝いていた。
それを見て
「編曲、もっとキラキラしたかっこいい感じの雰囲気にしよ」
いいインスピレーションが貰えた。
遅くなることを連絡してなかったから、急いで帰っていたのに星を眺めて考え事をしながら帰っていた為か思ったより遅くなり母に怒られたのは僕が帰ってからの話。

Next