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10/12/2024, 3:26:31 PM

高2の秋。

部活の引退が早かったから
ひと足先にひとりで帰る。
いつもはバスで帰るけど
涼しくなったから
歩いて帰ることにした。

学校の壁伝いに歩いていく。

部活のかけ声。
楽器の音。
少し冷たい秋の風。
夕暮れ時の不思議な気配。
金木犀の香り。

そして聞こえてきた
「ハッピーエンドへの期待は」の
出だしのコーラス。

歌っていたのは
たぶん
グラウンドで練習していた
運動部の男子たち。

なんか上手だったから。
すっと心に入ってきたから。

あの時間は
鮮明に記憶にのこっているの。


「放課後」


9/30/2024, 2:50:28 PM

夜の道を歩いたら、
もう秋がそこにいた。

ねぇ、大好きな季節がやってくるよ。

あと少しで金木犀の出番。
我が家の近くにある
金木犀の木々に挨拶をしにいこう。

段々寒さが深まると
街が暖かな色に染まる。
きっと誰よりも、紅葉を楽しみにしている。

一瞬で過ぎちゃうんだから
目を瞑ってなんかいられない。
明日も明後日も
見逃していられない。


「きっと明日も」

9/29/2024, 3:20:31 AM

「じゃあね」
「またね」
「ばいばい」
「ありがとう」

声をかけて
手を振ったら
背を向けて
歩き始めたら

振り向かないようにしている。

そこにもう貴方がいないと、
悲しくなるから。
そこにまだ貴方がいたら、
いつまでも別れることができないから。


「別れ際に」

9/21/2024, 10:36:43 AM

秋みたいな人だった。

急に目の前に現れて
涼しい風を纏いながら
私を暖かな色で包んで

そして
あっという間に去っていった。

恋に落ちた。
待ち続けた。

それでも
木々が色づいても
葉を落としても
きっともう
貴方は現れない。


「秋恋」

9/20/2024, 2:45:59 AM

時間よ止まれと願った。

過ぎてゆく時の流れを恨んだ。

終わりがくるのが嫌だった。

このままずっと
貴方の隣にいたいと思ったから。


「時間よ止まれ」

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