12/19/2024, 4:07:41 PM
寂しいって思うのは
寂しくない時があったから。
幸せな時間があったから。
だからきっと、
寂しいと思うこの感情も
誰かを恋しく想うこの恋情も
贅沢なものなんだろう。
「寂しさ」
11/18/2024, 2:19:39 PM
私と貴方
過ごした時間は一緒なのに
つくった想い出も一緒のはずなのに
その重さはまるで違うのね。
「たくさんの想い出」
11/16/2024, 2:14:10 PM
落ち葉が風に吹かれていくのを見た。
同じ木から生まれた葉もあっただろうに。
同じ場所で身を潜めていたのに。
そうか。
はなればなれになったのね。
風に吹かれて
旅をして
最後はみんな、土に還れたらいいね。
そしたらまた一緒になれる。
「はなればなれ」
10/17/2024, 2:23:34 PM
どう頑張っても
忘れられない人がいて
忘れられない思い出があって
すぐに私を過去へ連れ戻す。
今思うと
忘れられない、より
忘れたくなかったんだろうな。
思い出はどんどん遠くなって
一緒に話したことも忘れていって
声も思い出せなくなっちゃったから。
この気持ちも、いつかは忘れる。
だから、無理に忘れなくたっていいや。
忘れないんじゃなくて、思い出さない。
私、もう前を向いて歩いてみるよ。
さよなら。ばいばい。ありがとう。
「忘れたくても忘れられない」
10/12/2024, 3:26:31 PM
高2の秋。
部活の引退が早かったから
ひと足先にひとりで帰る。
いつもはバスで帰るけど
涼しくなったから
歩いて帰ることにした。
学校の壁伝いに歩いていく。
部活のかけ声。
楽器の音。
少し冷たい秋の風。
夕暮れ時の不思議な気配。
金木犀の香り。
そして聞こえてきた
「ハッピーエンドへの期待は」の
出だしのコーラス。
歌っていたのは
たぶん
グラウンドで練習していた
運動部の男子たち。
なんか上手だったから。
すっと心に入ってきたから。
あの時間は
鮮明に記憶にのこっているの。
「放課後」