もし
この現実から逃げられるのなら。
海を望む小高い丘の上に、家を建てよう。
猫を飼おう。
大好きな人を家に招こう。
料理の練習をしよう。
本を読もう。
窓から海を眺めよう。
朝と夕方に散歩しよう。
毎日早寝早起きして、丁寧な暮らしをしよう。
そして
たまに旅に出るの。
行きたい場所が、たくさんあるから。
その場所で見たい景色があるから。
食べたいものがあるから。
会いたい人が、いるから。
大好きな場所を増やしていくの。
それが私の現実逃避で
夢でもある。
いつか、叶いますように。
そんな未来が来ますように。
「現実逃避」
君は今
どこにいるの
何を考えているの
君がいる
町の名を目にする度
そう思ってしまうの。
さすが日本の古都とでもいいますか。
よくよくその名を目にするから。
新幹線で2時間
約400kmの道のり
近そうで遠い距離。
私たちには遠すぎた距離。
いつかまた
会いに行ってもいいかな。
いつかまた
こっちに帰っておいでよ。
そして
君の"今"を教えてよ。
「君は今」
どうしたの。
今日はなんだか
悲しそうね。
今にも泣き出しそうね。
小さい頃は
今より背が低くて
遠かったはずなんだけど、
育った町では
君が広くに見えて
今より、近くにあるように感じていたよ。
大人になって
背も伸びて
近くなったはずなんだけど、
立ち並ぶビルの隙間からは
君があまり見えないんだ。
どんなに高い建物の最上階に行こうとも
ますます遠ざかっていくみたい。
遠くなってしまったの。
手を伸ばしても届かなそうで
撫でてあげられそうにない。
ごめんね。
だからずっとそんな顔をしていないで
悲しい時は泣いて教えて
いつか、笑って
透き通るような青色を見せてほしい。
「物憂げな空」
生まれたときには
色がなかったであろう
小さな命。
自然とのふれあいで
人との関わりのなかで
たくさんの色をもらった。
感情という名の彩りをもらった。
この命を終えるとき、
それはどんな色をしているだろう。
綺麗な色じゃなくていいや。
悲しみも喜びも幸せも
すべての感情をのせた
私だけの色であればいい。
「小さな命」
Love
それはきっと、
世界でいちばん
多くの人が知っている
"愛"という意味のことば。
きっと
世界のどこでも通じるね。
僕らの共通言語にしよう。
世界中に配ってまわろう。
まずは隣にいる君に贈るよ。
「Love you」