月龍

Open App
7/17/2024, 11:42:21 AM

『キキーッ!!!』

車の大きなブレーキ音が聞こえたかと思い聞こえてきた方を振り返る。
その車は俺の右側から此方へ突っ込んできた。

(あ、これ死んだな)

そう思うと、急に時が止まったように世界が変わった。頭の中に流れ込んでくるのはあの遠い日の記憶たち。保育園の記憶から、小学生、中学生、大変だった高校生の記憶がフラッシュバックする。

頭の中に鮮明に映るのは、俺が所属しているアイドルグループのメンバー。高校生で暗い世界に居た俺を、救ってくれた2人。仲間のアイドル達も浮かび上がる。

(……また、迷惑かけちまう)

時の止まった景色が再度色を増してくる。そして、俺は初めて車に轢かれた。頭に強い衝撃が走る。

(ファンの笑顔をもっと見ていたかった……)

俺は諦めたように目を閉じた。

7/16/2024, 10:07:12 PM

今日も優れない天気だなぁ。

そう思い今日もまた、文を書きにこのアプリへと来ている。

折りたたみ持ってきてないや、とか部活終わったあとに降ってたらどうしよう、だとか色々考えることもあるが色々考えることもあるが、私は走り出さないと行けない。

なぜなら電車に遅れそうだから。

毎日のようにこれを繰り返す自分が、天気と重なって不意に嫌になった。

7/16/2024, 4:52:56 AM

「終わりにしようぜ、この関係」

今日の夜、セフレの彼にそう伝えられた。いつもの彼には見られない、苦しそうな気まずそうな表情。おれは何も返せず黙ってしまう。

「こんな毎日ヤるだけの関係なんて、テメェももう飽きただろ。潮時かと思ってな」

そんなことないだろ、という言葉は心の中で留まってしまう。おれは決してそう思ってない、そう伝えたいのに。何故か言葉が出ない。
ついにベッドから降りようとしだす。堪えきれなくなり、反動のまま彼の腕を掴んだ。
驚いた彼をそのまま押し倒し、その上におれは倒れ込んだ。

「……やだ、やだ!お前と離れるのだけはやだ!まだずっと一緒にいたい……ねぇ、おれお前が好きなんだよ。セフレの関係はもうおれも飽きた、だからさ、おれと付き合ってみない?」

涙を流しながらそう発す。突然の出来事に彼は驚いた表情のまま固まっている。おずおずとおれの方に手を出すと、数分の間、ずっと頭を撫でられた。