月龍

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8/23/2024, 9:04:47 AM

このコインが表だったら今日は気が済むまでゆっくりする……!!

その思いのままコインを投げた。

結果は裏。

「はぁ〜……」

大きなため息を付く。
まあ仕方ない、仕事するか。

そこに、電話がかかってきた。
古い友達のものだった。ずっと通話してたらいつの間にか時間が過ぎていく。

「〜〜うん、じゃーね」

通話が終わり携帯を見ると、30分間電話をしていたらしい。結構長電話だった。

もう仕事する気力も無くなってしまった。

いいや、やっぱゆっくりしよ。

そう思ってコインを自分で裏返して表にした。
まるで今表が出たように。

8/22/2024, 8:35:10 AM

最近、恋人と会う時間が減っている。
俺は営業職で、出張が多い身ではあるし、彼氏も彼氏で毎日忙しそうに働いている。
いっそ鳥のように何も考えずに飛んでいきたいものだ。その時は、貴方も一緒に。
2人で飛んで行って、2人だけの世界を作らない?……なんて。
クスリと軽く笑うと、新しい新居の鍵を持って目の前のインターホンを鳴らした。

8/10/2024, 12:33:29 AM

初めてが上手くいかなくたっていい。

時を重ねることに上手くなっていくはずだから。

今はおれに身体を預けていて。

沢山愛してあげるからね……

7/18/2024, 10:46:07 AM

お前が他の人と話しているのが耐えられない。

おれだけ見ててよ

お前が悪いんだからな?

こうなったのは、全部お前のせい。

「……あははっ」

もう、お外に行っちゃ、ダメだよ?

ここは2人だけの世界なんだから。

ずーっと、おれだけ見ててね。


___ 私だけ 。

7/17/2024, 11:42:21 AM

『キキーッ!!!』

車の大きなブレーキ音が聞こえたかと思い聞こえてきた方を振り返る。
その車は俺の右側から此方へ突っ込んできた。

(あ、これ死んだな)

そう思うと、急に時が止まったように世界が変わった。頭の中に流れ込んでくるのはあの遠い日の記憶たち。保育園の記憶から、小学生、中学生、大変だった高校生の記憶がフラッシュバックする。

頭の中に鮮明に映るのは、俺が所属しているアイドルグループのメンバー。高校生で暗い世界に居た俺を、救ってくれた2人。仲間のアイドル達も浮かび上がる。

(……また、迷惑かけちまう)

時の止まった景色が再度色を増してくる。そして、俺は初めて車に轢かれた。頭に強い衝撃が走る。

(ファンの笑顔をもっと見ていたかった……)

俺は諦めたように目を閉じた。

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