Namimamo

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7/2/2025, 10:07:30 AM

昔は家にも、学校にも、会社にも、とにかくどこにでもクリスタルのでかくて重い灰皿があって、おじさんたちが我が物顔で煙草をスパスパ吸っていたものでした。
それを女性や子どもが片付けさせられていたのです。

さて、クリスタルの灰皿は重さといい形状といい凶器として最適で、2時間サスペンスなどでもバールのようなものに続いて人気の凶器でした。

そっちの使い方をしなかった沢山の人々は、偉い。

7/1/2025, 10:13:26 AM

夏の匂い

スイカは年中スーパーに並んでいる
暑過ぎて蚊がいないから蚊取り線香の出番はない
プールは温泉と化して入れない
花火はゲリラ豪雨で潰れた

それでも草の間から
空の隙間から
風の流れから
どうにかこうにか夏の匂いを嗅ぎ取って
僕たちは夏を此処に留めようとしている
まだ夏を信じたがっている

6/30/2025, 11:53:15 AM

風でカーテンが揺れるのをいつまでもいつまでも眺めていた子どもだった。

カーテンの向こうに広がる空には雲が浮かんでいて、その雲が少しずつ動いていることに気付いた瞬間は何度でも新鮮に感動したものだ。

風が止めば、ベッドに寝転がったまま足でカーテンを揺らして遊んだ。

まるで時間が無限大にあるかのようにいつまでもカーテンと戯れた日々。

子どもだった日々。

6/29/2025, 10:56:38 AM

前世の前世のそのまた前世は、誰もが海の生き物だったと言う。
青く深く色を濃くする海の果てに悠々と泳ぐ、そんな夢を見た。
シーラカンスか、或いはラブカか、
未だ深海に生き続ける彼らを知ることは、自分探しをするかのようだ。
命が果てて、いつしか陸が海に飲み込まれて海に還る時に、また会えるのだろう。

6/28/2025, 10:33:07 AM

夏の気配を感じないまま真夏に突入した俺たちは早くも体調不良な件2025

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