方向音痴なのでよく道に迷います。
初めての場所だと一瞬でここはどこ?状態に。
でも大丈夫。私にはGoogleマップがあるから。開いてナビを頼めばもう安心。文明の利器ってすばらしい。
Googleマップ「西へ50m進んで左に曲がります」
……西ってどっち?そもそも私は今どちらを向いているの?そこから教えて?
地図に北のマークは出てるけれど、現実世界の北はどっち?北極星を探せばいい?
地図が読めない上に文明の利器を使いこなせない私に明日はやってくるのか。
そもそも明日はどっちだ。
大好き
私はとても天の邪鬼なので、こういう素敵なことが言えそうなお題ほど全然別方向のことを言いたくなるんですね。
たとえば大学生の頃、学部の仲間と行った韓国旅行で、どういう経緯か全く覚えてないけれど、現地で会った韓国の若者たちとカラオケへ行って、モー娘。の
大嫌い 大嫌い 大嫌い 大好き!Ah♪
の曲を歌ったことを唐突に思い出したりとか、
あと部活の合宿で
ダイスケ 大好き
ダイスケ 大好き〜♪
というアホな曲を作って美しくハモったことを思い出したりだとか。
若かったね。楽しかったね。
蛇口をひねれば水が出る、
寒さに凍えずに眠ることができる、
毎日お腹いっぱい食べられる、
病気になったら医者にかかれる、
学校で学ぶことができる、
本を買うことができる、
職業選択の自由がある、
選挙権がある、
おしゃれができる、
自分のお金がある──
私が当然のように享受している沢山のことは、過去の誰かや遠い国の誰かにとっては叶わぬ夢であったことを知っている。
私にとっての叶わぬ夢も、いつか誰かが叶えてくれるのかもしれない。
未来は明るいのだと、社会はよりよくなるのだと、到底思えないことも沢山あるけれど、やはり信じたいのだ。
叶わぬ夢は、いつか叶うと。
花の香りと共に
思えば、私たちは花の香りと共に行きている。
朝に飲むアールグレイの紅茶は、ベルガモットの香り。
トイレにはラベンダーの香りの消臭剤。
洗濯洗剤にはフローラルの香りと書いてあったから、やはり何かの花の香りなのだろう。
化粧道具の端に置いてある香水は滅多に使わないけれど、ローズ系の香りだったはず。
他にも整髪料に入浴剤、ハンドソープまで、
こうして挙げてみると、特に好んで選ばなくとも、花の香りは其処此処に溢れているものだ。
さて先日、この春に退職される方に贈るための花束を買った。
手にすると花束からはマスク越しにもふわりと香りが漂い、ああ花とは見目麗しいだけでなく香りまでなんと魅力的なのかと改めて気付く。
そして、先に挙げた生活に満ちた花の香りとは全然違うことにも。
実物の花には植物独特の湿り気を帯びたような生きている香り──においと言う方がしっくり来るかもしれない。花を腐らせたことのある人ならわかるだろうか?状態によっては「匂い」にも「臭い」にもなる「におい」。
とても甘美でありながらどこか危なっかしくもある。そこが良い。
今度我が家にも花を買って飾ろうか。
そしてたまにはマスクを外して、思い切り吸い込んでみよう。花の香りと共にやってくる春を。
──花の香りより先にやってくるスギ花粉を吸いこんで終了するのはまた別のお話──
こころのざわめき
を逆から読むと
きめわざのろここ
になりました。
プロレスかバトル漫画にあってほしい、決め技のロココ。