風鈴で1句!
ばぁば
夏近し
風鈴の音と
風遊ぶ
僕
音とおる
見慣れた風景
祖母の家
逃げれない。
悲しい物語。
心だけ。
どこか遠くへ。
あの日の景色。
あぁ、綺麗だな。
あの日の、君といった景色。
笑顔で、楽しそうで。
真面目で、可哀想な。
全て、美しく、
全て、懐かしい。
あぁ、
これが1回だけのイベントなのが惜しいぐらい。
ずっと、一緒が良かったな。
君は、思ってないかもだけど。
届いたら、写真は飾ろうか。
君しか写ってない。
君と僕だけな写真。
七夕だもんなぁ〜。
学校でも聞かれた。
「特にないかな」
って、答えたけど。
思いつかないからね。
なんか、思いついたら思いつくから。
毎回毎回、
傲慢
だとか
望みすぎ
だとか言ってますが、
今回の願い事は、子供として。
したいことなどをあげればいいと。
自覚している。
それでもなお、何も思いつかない。
子供の頃ならば、何を願っていたのだろうか。
もう、思い出せない。
記憶が無いような、明るい記憶があるような。
なんで七夕って、七に、夕なんでしょうか?
七月ば分かりますが、
「夕」ってなんでしょう?
夕暮れ時の、
明るく暗い空に、
彦星様と、
織姫様が、
出会えるから?
分かりませんね、調べてみてください。
それなら、思いつきましたよ。
願い事。
どうか。
どうか、
耳を澄ませて。
聞こえてくる音は、何だろう。
...もっと、深く澄まそう。
もっと。もっと深くまで。
深海までたどり着くほどの、底まで。
......。
どーゆうことだろうか。
何も、
何も聞こえない
ということは。
波の音すら、
心音すら、
君の、
君の声すら。
聞こえないのは。
どーゆうことだろうか。
知りたいから、耳を澄ます。
だけれど、澄ませば澄ますほど。
何も聞こえなくなる。
そうして、
波音に馳せた僕の疑問の音も。
聞こえたはずの君の泣き声すらも。
聞こえなくなった。
あぁ、僕の声は、
波の泡に消えて無くなったみたいだ。
答えなんて...出なかった。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
「耳を澄して...ほら!聞こえてくるでしょ?綺麗な海の音色...覚えていてね!」
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
ゆるゆるかいせつ〜
ん〜いわば自殺...。
よく見る自殺スポットというのかな?崖から飛び降りるみたいな。「君」とよく行った海辺で、綺麗な海の音色が聞こえると「君」に言われたが、「僕」は何も聞こえなかった。理由は、「君」しか見えてなかったから。崖から飛び降りたあと、海辺で頭を打ち、意識朦朧とする中、「君」に言われた綺麗な海の音色を耳を澄して聞こうとしても。遅かった。途中で出てくる「耳を澄ませば澄ますほど」の逆説は、時間経過と言ったら説明がつくかな。海の音色が聞こえないのは何故だろうかという疑問も。来てくれるはずの「君」の声も聞こえなくなっていって。最後に見た波に思いを馳せながら。死んだことに、聞こえないという疑問に答えはなかったと言って終わる。ひっそりとした自殺だから、「君」が来てくれるはずもなく。なんなら、最近会えてないみたいな。最後のセリフは、走馬灯的な。ね。君はちゃんと居たよ。子供の頃に海辺によく来て、そのあとは大人になってあんまし関わってないみたいな。「君」が覚えて欲しかったのは、音かな。大人になってまたここに来たいから、その時に覚えてていて欲しいみたいな。「僕」のほしいものは、最初は死だろうね。大人になって疲れて。死のうとして。でも、最後に聞けなかった音を聞こうとして無理だった。だかは、最後の最後に欲しかったもものは、「音」だろうね。