noname

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4/30/2025, 10:06:33 AM

【軌跡】
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
奇跡の、軌跡。
長く厳しい、道のりだ。

軌道に乗り、跡を残した。
努力の道。

それを、軌跡と言い。
人は、奇跡と言う。


自分は、
したことが無い。

奇跡を起こしたことも。
軌跡を作ったことも。

すなわち、
努力をせず、運にも見放されたのだ。

それがどうってことは無いが。

軌跡と言う言葉を見ると。
過去を振り返ってしまう。

何をしてきたんだろうと。

何かはしてたはずなのに。
軌道にも乗れず、跡も残せてない。

残せたとしても、それは痕だ。

だからといって、言葉が嫌いなのではない。
努力をして、
今からでも道を紡げばいいのだから。

…できてなかったくせに。

できてなかったら。
今からなんて、できることもない。

絶望も、希望もない。
奇跡も、軌跡もない。

何にもない。
何かあるだけの。

人。


軌跡を辿った努力家の皆様。
奇跡と言われ、努力を無下にされた皆様。
軌跡を辿れず落ちぶれた皆様。

どうか。

私の代わりに。
頑張ってくださいね。
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4/29/2025, 10:30:49 AM

告ってきたのは、あっちだった。

隣の席の、ただのクラスメイト。
恥ずかしがり屋なのか、人見知りなのか。
人の後ろにたって見てるような子だ。

私にとってはそれが煩わしくて。
頑張ろうとしてるなら、
頑張ればいいのに。
と、少し嫌ってた節もあった。
でも、なにかしようとも思わなくて。
適当に話していた。

ある日の、
いや、
私の誕生日の帰り道。

家が真逆なのに、
「話があるんだ」

と言って止めてきた貴方。

太陽が落ちゆく中。
貴方は、私に。

告白をした。

夕暮れの中、照らされた貴方の頬は赤くて。

私は、
可愛いと思ってしまった。

あんな恥ずかしがり屋な貴方が、
勇気をもって告ってきたことに。

今にも泣きそうな目で返答を待つ君に。

私は、裏切れなくて。
返事をした。

「いいよ。」

私たちは、付き合った。
噂になるような程でもなかった。

貴方は、性格の割に積極的で、
デートに誘ってきたり、
家に行きたいと行ってきたした。

恋人なのだから。
普通だ。

でもどこか。
私は、好きではなかったんだ。
可愛いと思うだけ。
彼女として、
貴方と一生居たいとは思わなかった。

だけれど、昔みたく、
煩わしいという気持ちはない。
嫌いという気持ちもない。

私にとって、貴方はなんなんだろう。

好きにもなれず、
嫌いにもなれない。

貴方にとっての、私はなんなんだろう。

単純だ。
貴方は、私のことが好きなのだ。

それが、分かってしまうからこそ。
私は、分からない。

隣で見て来てしまったから。

今更、貴方に非がないのに。
別れようなんて。
言えなかったから。

中途半端なまんま。
私はいた。

ある時、
いや、
貴方の誕生日の、デートの帰り道。

私は言った。

「ごめん、私…貴方のこと。嫌いなんだ。」

日が暮れ、太陽は落ち。
やや寒い風が吹いていた。

あの時とは逆に。
密かに頬をつたる、
水色の、涙。

私が反射して、下へと落ちてった。

私は、残酷なことに。
可愛いと思ってしまった。

そうか。
そうなんだ。

私は、貴方が好きなんじゃない。

貴方が、
貴方が…

酷い目にあってる時が好きなんだ。

あの時の、告白も。
恥ずかしがって泣きそうだった貴方が。
今の、この別れも。
離れたくなくて泣いている貴方が。

笑顔の貴方を見ても、好きになれなかった。
そうか。

それならば。
別れて、当然だね。

「ぁ…」

貴方が何かを言いたそうにしてたから。
返事をしてあげた。

「別れよっか。」

私達は、別れることになった。
噂になるような程でもなかった。

隣の席は、もう変わり。
隣に、貴方はいない。

好きにもなれなかった。
嫌いにもなれなかった。

貴方

昔も、今も変わらず。
貴方を、
可愛いと思ってる。

貴方は、好きになりすぎて、
嫌いになれなかったのだろうか。

前の貴方に戻ってしまった。

けど、そんなのは関係ない。
だって、ただのクラスメイトなのだから。

普通だ。

【好きになれない。嫌いになれない。】

4/28/2025, 10:07:29 AM

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
夜が明けた。

遠くて見えない光から。

夜が明けた。

貴方の輝かしい光から。

夜が明けた。

眩しい苦しい光から。

夜が明けた。

貴方が届けた光から。

夜が明けた。

光から。
見えた、貴方が。

夜が明けた。

そう。
夜が明けてしまった。

貴方に逢えてしまう。
僕と会わないで欲しいのに。

夜が明けた。

夜が明けたら、朝になる。

朝に貴方はいる。

夜に僕はいる。

夜が明けた。

夜が、明けた。
開けた。
空けた。

僕があいた。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

4/27/2025, 10:59:33 AM

【ふとした瞬間】
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
ふとした時の、
見せるその表情。
僕の知らないその表情。
あの人にだけ見せる、
知らない、知りたくない表情。

なんで。
僕じゃダメだった?
僕じゃ、僕じゃあの表情は出せない。
隣にいてくれるって言ってたよね。
なんで。なんで?

あの人は、あの人は赤の他人。
僕は、君に一生使えるのに。

その、その表情。
その、その笑顔。

僕にも見せて?

パシッ

え?
手を、払って…

「����������」


あ…。
あぁ…。

僕は。


ふとした瞬間。
君が放った言葉は。
僕を貫き、終わらせた。

君に、纏った報いか。
あの人に近づいた報いか。

ふとした時には、もう。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

4/27/2025, 9:23:20 AM

どんなに離れていても。
僕は、
君を、
覚えてる。

離れていても。
離れることない心。

いつでも、隣に君はいてくれた。
いてくれると、約束してくれた。

だから、

どんなに離れていても。
僕は、
君を、思い出し、
僕は、

君を

君と。

離れない。

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