不変
永遠…そんなものはあるのだろうか。
不変なものはなく、変わりゆく世界。
変わらないということはゆっくり退化しているのだと母は言う。
私は変わりたくないのだ。
だが、周りは変わっていく。
変わらないと生き残れない。
そんな環境で今日も生きている。
過去の自分を捨てて。
きっと、皆も。
だから、変わらないものを探したよ。
考えて、考えて。
だからわかったの。
結局、変わらないことは『過去』のみだと。
私が捨て去った『過去』
それが、私が欲しかった不変。
「何だか…哀れだね」と、彼女が言った。
永遠に
傘をさせば意味がない
雨が降ったら、立ち止まってしまう。
すると、あの話を思い出す。
――
「雨の日だけね、泣いてもいいんだよ」
彼はそう言った。
「何でなの」と聞いてみる。
「だって、雨が涙を隠してくれるでしょう?」
ふーん。
なんで隠さなくっちゃいけないのか分からなかった。
ザーッと雨の音が聞こえる。
そういえば、傘をさしてたはずなのに彼の顔にはツーっと水が流れていたなぁ。
いつの間にか私も彼と同じように水が流れていた。
雨に佇む
線香花火
今日は友達と花火をした。
とても綺麗だった。
特に、線香花火。
ゆっくりと火が灯ると、パチパチと火花を散らす。
そして最後を迎えることができればまた、ゆっくりと火が消える。
落ち着いて見ておかなければ、すぐに落ちてしまう。
何だか人生みたい。
おわり 8月 26日
私の日記帳
もしもの話
諦めて忘れようとしても、ふと思い出す。
いや、忘れたい訳ではないんだよ。
だけど、やっぱり思い出すと苦しくなるというか、また戻りたくなってしまう。
あの頃に。
明日、目が覚めて戻っていたらどうしよう。
もっと自由に過ごす?
もっと遊ぶ?
もっと貴方と話す?
そう、考える。
もしもの話。
夢から覚めたくないな。
どうしようもないけどさ。
やるせない気持ち
海に逝くために
海を見てると自分が考えることなんか小さく見えて、どうでもよくなるらしい。
青くて、キラキラしてて、皆が楽しそうにしてる。
そんな場所なんだと聞いたことがあった。
私も海にいってみたいな。
あ、でも死んだらみんな海に還るんだって。
そしたら海を見てみたい。
海へ