4/22/2024, 11:19:45 AM
たとえ間違いだったとしても
なんも考えなくても済んだあの頃
男女の壁を 幽霊みたく 通り抜けられた
心ないことも 自分へ向く銃口に
気づかないで済んだ 幼稚な君
間違いを正す 大人びたあの子も
ずっと昔の夢は きっと明るい笑顔を並べていた
ほんの少し残る 後悔も、負けない奇跡も
ホコリを被っている
たとえ間違いだったとしても
暇つぶしと唄う 短い命は
はしゃぎたいと願うはずだ
4/20/2024, 1:14:30 PM
何も要らない
って 勘違いしていた
自暴自棄する 腐れを解いだ 枕の下
恋人なんてバカバカしい
と 信じて疑わなかった
夢を見て 生を無造作に放った 現の元
最後の勝者は俺
にとって、最高の最期を運べ
『俺』
4/18/2024, 11:09:56 AM
無色の世界
全てが壊れた
たった一夜の数瞬、一回瞬きをしただけで
気づけば辺りは赤黒い異臭と
少し明るく見えた燃える匂い
今や時代も変わった
映画だけであって欲しかったあの風景が
''戦争 を 失くすため'' なんて名前だけ借りて
他所の紛争には目もくれない
数年前、流行ったモノクロカメラ
それで写した乾いた涙腺
日の当たんない路地裏に積み上げた〇体と
瓜二つ
4/17/2024, 3:45:00 PM
桜散る
後追いするように咲く枝垂れ桜
白い雪解け水が染み込んで
濃いピンク色も実を透かす
とうに散った街中の桜並木も
今では惜しまれながら
真新しい靴跡を残している
咲いてしまえば一瞬で
敷いたシートにも既に花弁が落ちる
来春もきっと良い香おで
4/13/2024, 3:50:44 PM
快晴
モザイクがかった風景に
熱い体感温度が触れる
嫌なほど清々しい青色が
空を仰ぐ横顔に差す
蓋を放り投げた河川敷
弾けた勢いで雫も辺りを汚す
綿菓子好いたあの童子も
薄く滲んだ虹色の眼
トンボを通り見れば
思い出した平坦なおとぎ話
今では塗りつぶされた
繰り返される喜劇の童話