【I LOVE...】※長文注意
「愛してるっ!」
これだけなら言える。たくさんのスポットライトを浴びて、たくさんの人に愛を振りまく。
これが、アイドルのお仕事。
でも、現実はこんな甘くない。
「今日の言葉は嘘っぽいです。もうちょっと本心っぽくできないんですか?」
現実は、私と同い年位のマネージャーに叱られている。いや、一個下だったっけな?ま、いっか。
とりあえず、私は、彼が好き。どうしようもなく。
「ちょっと、聞いてるんですか?」
「聞いてるよ。でも、私はたけのこの里派かなぁ、」
「なんの話をしてるんですか。呆れた。」
「なんか、里と山を一緒にぶち込んだ飲み物ができたらしいよね。」
「お一人で行ってください。僕は貴方と違って忙しいんです。てか、変装くらいしてくださいね?ある程度人気が出てきて、来年はドームの可能性が……」
「はいは~い。マネージャーってどうもこう、過保護なのよねぇ…」
彼は何か言おうと口を開いたが、返す気力もなくなったのかため息をついた。
そんな彼がどうしても愛おしかった。
「愛してる」
ぽつりと、彼に向けて言った。
「?30点です。もうちょっと声出してもいいんじゃないですか?あと、笑顔がない。握手会ならまあぶっ刺さりますけどね。」
「ひっく…、30点って……」
ていうか、練習してるんじゃないんだよ。
君に、告白したのに……
「ばか。」
「は?」
「鈍感クソ野郎」
「いや、なに?」
「もういいやー、そうだ!私がさ、ドーム公演、成功したら、言うこといっこ、聞いてくれる?」
「?はい、」
今は、まだ、言えない。
I LOVE YOU なんて。
言わせてよ。I LOVE の先を……
【街へ】
皆、どこに向かっているのだろうか
この人達はどこから来たのだろうか
互いにそんなことを思う余裕もない
街
【優しさ】※長文注意
時々分からなくなる
優しさとは何か。
相手からしてみれば優しさなのかもしれないが、
僕から見ると悪意でしかない『優しさ』
「大丈夫?」
という優しさでさえも、僕は疑う。
「大丈夫?」って、「大丈夫だよ」と応える前提で言っているんじゃないか、と。もし、ここで、「大丈夫じゃない」と言っても、何も変わらないんじゃないか。
褒め言葉だってそうだ。それは本当に心から思ってるのだろうか。僕からしてみれば、僕より上の人なんていっぱいいる。お世辞だろうな。と思って謙遜する。
だから、僕は、優しさが嫌いだ。
でも、先生だけは違った。
いっつも怒ってばっかりで、人のことにケチつけて、八つ当たりじゃね?と思ったこともあった。でも、全て正しかった。
「ノートは開いて出しなさい。もっと出される人の気持ちを考えな」「そこは、『ありがとうございます』ではなく、『すみません』だろ?」
厳しくて、周りからは嫌われていた。
でも、そんな先生の褒め言葉は本心に見えた。先生の優しさは僕が言われてほしかった言葉なんだ。だから、先生の厳しさも、優しさに見えて、怒られる度に、僕は嬉しくなる。……Mってワケじゃないけどね
先生は嘘をつかない。思ったことは口に出す。だから、そんな先生の厳しさに僕は救われた。
本当の優しさとは、なんだろうか。
【ミッドナイト】
今日と明日を結ぶミッドナイト
多くの人は寝息をたてて
数ある人は目を開けている
外は闇が支配して
夜の帷を下ろしてる
そんな中、不安で眠れない僕。
独りの孤独の中、
静かな無音が続いてる
この時間が永遠に続きそうで
僕は少し震えてる
今日と明日を
今日も渡る
【安心と不安】
「大丈夫?」
君にそう問うと毎回、返ってくる答えは同じ。
「大丈夫だよ」
そんな言葉が僕の中で安心と、嘘を付いているんじゃないかという不安が入り混じる。
きっと、そう答えてくれることを期待しているんだ。自分から聞いておいて、なんだよ、と腹がたつ。
もし、君が「大丈夫じゃない」って言っても僕は何もできないだろう。
きっと、嘘を付いている。嘘を付くごとに不安になる。でも、その嘘に僕は包まれて安心してしまう。
君の言葉に今日も踊らされる。