【I LOVE...】※長文注意
「愛してるっ!」
これだけなら言える。たくさんのスポットライトを浴びて、たくさんの人に愛を振りまく。
これが、アイドルのお仕事。
でも、現実はこんな甘くない。
「今日の言葉は嘘っぽいです。もうちょっと本心っぽくできないんですか?」
現実は、私と同い年位のマネージャーに叱られている。いや、一個下だったっけな?ま、いっか。
とりあえず、私は、彼が好き。どうしようもなく。
「ちょっと、聞いてるんですか?」
「聞いてるよ。でも、私はたけのこの里派かなぁ、」
「なんの話をしてるんですか。呆れた。」
「なんか、里と山を一緒にぶち込んだ飲み物ができたらしいよね。」
「お一人で行ってください。僕は貴方と違って忙しいんです。てか、変装くらいしてくださいね?ある程度人気が出てきて、来年はドームの可能性が……」
「はいは~い。マネージャーってどうもこう、過保護なのよねぇ…」
彼は何か言おうと口を開いたが、返す気力もなくなったのかため息をついた。
そんな彼がどうしても愛おしかった。
「愛してる」
ぽつりと、彼に向けて言った。
「?30点です。もうちょっと声出してもいいんじゃないですか?あと、笑顔がない。握手会ならまあぶっ刺さりますけどね。」
「ひっく…、30点って……」
ていうか、練習してるんじゃないんだよ。
君に、告白したのに……
「ばか。」
「は?」
「鈍感クソ野郎」
「いや、なに?」
「もういいやー、そうだ!私がさ、ドーム公演、成功したら、言うこといっこ、聞いてくれる?」
「?はい、」
今は、まだ、言えない。
I LOVE YOU なんて。
言わせてよ。I LOVE の先を……
1/29/2026, 10:18:40 PM