'25年5月9日 夢を描け
高校2年の時の担任の先生がすごく現実的な人だったの。
学生達に夢を描けとも言わなかったし、逆に部活だけを頑張ってる子に対して、それだけで将来やっていけるのか?とか言っちゃう人。
授業中に寝てる子を起こしもしない。
後で自分が困るだけだろと言っていた。
ホームルームも教室に入ってきたら5秒くらいで終わっちゃう。
他のクラスの子に終わるのが早くて羨ましがられてたな。
そんな冷めた先生のことをみんな嫌いじゃなかったのよね。
一見冷たいように見えるけれど無駄なことを省いてるだけで、大事なことはそんなことじゃないと教えてくれてたと思う。
将来の夢とかなかったんだけど、先生が何気なく私に言ってくれた言葉で今の仕事を選んだのよね。
今となっては自分に向いてると思うし、当時から先生が私のことを見抜いていたのかわからないけれど。
毎日仕事して生活できてるし、この歳になってやりたいことができて、ひそかな夢も描けるようになった。
若いうちに夢が見つからなくても、人生経験を積んでいく内に見つかることもあるんだと気付けたのは良かったと思う。
'25年5月8日 届かない……
考えをまとめて文章にするのは思ったより時間がかかるね。
そして自分が思ったようには言葉を紡ぐことができないことが多いね。
頭の中というか心の奥に言葉を探しに行くのに、あともう少しで届かない……という感覚。
インプットが足りないのかと思い、前よりも本を読むようにしているんだけどね。
それでも書き終わった後は自分なりに満足。
書けたことに満足。
書けなかった時より書けた後の方が『書きたい』気持ちが大きくなるような気がするんだよね。
いつか自分の言葉に届くまで書き進んでみるよ。
'25年5月7日 木漏れ日
天気の良い週末、特に何もすることがない時に思い立ったらお墓参りへ行くの。
お彼岸やお盆にこだわらず行ける時にいつでも。
まずはご先祖様が眠るお墓へ。
少し田舎の山の上の方にあるから空気も良いし、とても静かで聞こえるのは鶯の鳴き声だけ。
ご先祖様への挨拶が終わったら少し遠回りして、今度は動物達が眠る霊園へ。
最後のお別れをした場所だから来る度に思い出して鼻の奥がツーンとするけれど、笑顔で手を合わせる。
園内の至るところに愛犬や愛猫、愛鳥など色々な動物達の写真が飾られていて、みんな愛されて、お別れして、ここにいる。
木漏れ日が揺れる木の下で、うちの子もみんなと走り回っているんだろうな。
またすぐに会いにくるからね。
心の中で声を掛けて帰路についた。
'25年5月5日 手紙を開くと
せっかくの長い休みだから少し部屋を片付けようと思う。
特に紙類の整理が苦手で、捨てるタイミングを失った紙達を一気に片付けたい。
チェストの中にとりあえず押し込めた紙類を全部引っ張り出して、1枚ずつ確認していく。
あー途方もないこの作業が嫌で手付かずだったんだよな。
何年も前の請求書関係は迷うことなく処分。
雑誌等から切り抜いた情報達=例えば読みたい本や行ってみたいお店、手土産におすすめのお菓子等=あまりに古い情報は捨てよう。
今はもうやり取りしなくなった年賀状や手紙。
手紙を開くと当時の思い出が甦ってきて懐かしくなり、次々読み始めてしまう。
片付けしてることも忘れてしまうのよね。
もちろん捨てることもできないし、また元の場所に戻すだけ。
手紙を読んでいたらいつの間にか時間が随分経っていて、もう今日はこの辺でいいか、ってなっちゃう。
でもちょっとは片付けられたから良しとしよう。
残った紙類をまたチェストの引き出しへ戻し、片付けは次の連休まで引き延ばされたのでした。
'25年5月3日 青い青い
美術館で見た絵
青い服青い帽子の人がたくさん並んでいる
その青い人達の目はみんな真っ赤な唇
私はじーっと見て考える
『目は口ほどにものを言う』
その唇は全部閉じているのに
何か言いたげに見える
人は口では愛想の良い言葉を発していても
目が笑ってなければその言葉を信用できない気がする
真実を語っているのか目を見て確かめる