うね

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1/18/2025, 1:45:11 PM

'25年1月18日 手のひらの宇宙

社会に出て初めて就職した会社は、女子社員がお茶を淹れることになっていたの。
朝は朝礼の後に緑茶、3時は希望する人に珈琲を淹れる。
新人の頃は特に忙しくもないから頼まれることも多く、私も嫌な顔せず引き受けていたよ。
2年目になって新人が入り私のお茶淹れ仕事が減ってきた頃、必ず私に頼んでくる人が数名いたんだよね。
ある時その内の1人に頼まれ珈琲を出すと「君が淹れてくれる珈琲はなぜか他の人より美味しいんだよ、何かコツがあるの?」と聞かれたんだけど自分でもわからない。
後で考えてみると、いつも丁寧に美味しく淹れるように心がけていたと思う、どんなに忙しい時でも。
そして珈琲の濃さや砂糖、ミルクの量もみんなの好みを微妙な匙加減で覚えていたんだよね。
それ以来、私の特技は珈琲を淹れること。
もしかしたら私の手のひらの宇宙には、珈琲好きの人を惹き付けるブラックホールがあるのかも知れない。

1/17/2025, 3:14:21 PM

'25年1月17日 風のいたずら

花の香りで季節を感じることがあるよね。
分かりやすいのは春の沈丁花、秋の金木犀。
道を歩いていると花が咲いているのを見つける前にどこからか漂ってくる。
そうなると周りを見回してどこから漂ってくるのか、咲いてる花を見つけたくなるんだよね。
そして意外とすぐ近くで見つけて、こんなに可愛い花に気づかず素通りするところだったな、なんて思ったりする。
花の存在に気づかせてくれたのは風のいたずらのおかげだね。
気まぐれに香りを運んできて季節の変わり目を感じさせたと思ったら、いつの間にか香りはすっかり消えてる。
ほんの一瞬のいたずらに踊らされる私です。

1/16/2025, 1:28:27 PM

'25年1月16日 透明な涙

最近はもう自分のことでは泣かなくなってきてるよね。
泣くことがあるとしたら家族や友達のことで、それから映画やテレビを見た時かな。
映画は基本的にハッピーエンドか友情や感動ものが好きです。
悲しい涙よりも感動の涙を流したい。
そして何もしなくてもその存在を見るだけで泣きそうになるのが、赤ちゃん。
人間でも動物でも見てるだけでこちらも笑顔になるのに、なぜか涙が出てくる。
無条件で守りたくなるような大切な存在だと、心の奥の方で感じてるんだろうな。
純真無垢な赤ちゃんを見て流すのは透明な涙かも知れない。

1/15/2025, 3:13:05 PM

'25年1月15日 あなたのもとへ

毎日書いているのは誰かのためとかじゃなくて、それなら自己満足のためかと聞かれたらちょっと違う気もする。
子供の頃、読書感想文が苦手で、本の内容はわかるし自分なりに何か感じることもあるけど言葉に表すのが難しかった。
今は自分の人生を自分の言葉で表すことが楽しくなってきてる。
自分の人生の読書感想文を書いているよう。
誰かに共感してもらいたいとか何かを感じ取って欲しいとか、そんなおこがましいことではないんだけど。
拙い文章ですがどこかにいるあなたのもとへ届いていたら幸いです。

1/14/2025, 2:29:16 PM

'25年1月14日 そっと

落ち込んでいる人を励ますのは難しいよね。
会えない時は電話で話を聞いたりメールで励ましの言葉を送ったりして、いつも気にかけていることを伝えるようにしてる。
そして会えた時は相手が話すまで待つ。
こちらから質問責めはもってのほかだけど、ただ待つだけではなく相手が話しやすい雰囲気を作るのも大事だよね。
それでも話すことができないなら、相手の背中にそっと手を置く。
手からこちらの体温が伝わって相手も暖かくなれるように願いながら。
手を握るのではなく、肩を抱くのでもなく、背中にそっと。
私にできることはそれくらいしかないから。

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